2023年(令和5年) 11月5日(日)付紙面より
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東京庄内会第13回総会が10月29日、都内千代田区の主婦会館プラザエフ(JR四谷駅前)で行われた。旧余目町・立川町が合併し2005年誕生した庄内町のふるさと会に100人が参加、旧交を温めた。
佐藤勇会長はあいさつで「懐かしい顔触れがまた集まった。“来て良かった”という会にしたい」と宣言、さらに「新たな会員の補充を目標にしたい」と語った。来賓出席した富樫透町長は呼応するように「会員増強に向け、協力したい」と後押しを約束した。
会員の高年齢化に伴って、庄内の各ふるさと会は維持に苦労しているが町長直々のバックアップ宣言に出席者たちの表情にも笑みが広がった。折々帰省する人たちに「東京庄内会」の活動を紹介するなど存在を広めていきたいという。
10月8日行われた町主催の月山龍神マラソンに五輪代表・設楽悠太選手(31)がゲストランナーとして出場した。「実は設楽選手のお母さんが狩川地区出身。その縁もあって来てくれた」と町長が明かすと場内から「オーッ」「どちらの娘さんだ?」の歓声が上がるなど、故郷つながりの話題に花が咲いた。
上林元さん(77)は1962(昭和37)年、狩川中卒業の仲間5人で出席。「旧立川会当時から、ふるさと会には出ています。皆、喜寿を迎えたが健康に心掛け、これからも毎年出席したい」と「やまと桜」など地酒で乾杯し合っていた。
懇親会では余目地区で活動中の演歌歌手・天音さとみ(日本クラウン)が紫紺の着物姿でデビュー曲の「飛島育ち」などを聞かせた。地元産品が当たる抽選会、思い出の歌合唱(青い山脈、高校三年生、ああ上野駅)と最後まで盛り上がった。(東京支局)
▽地元からの主な来賓 庄内町議会・石川保議長、余目町農協・阿部勝吉副組合長、庄内たがわ農協・加藤智理事、庄内町商工会・工藤隆会長
石田さんチのお父ちゃん
○…テレビの人気者が一般出席していた。「7男2女11人の大家族・石田さんチ」の父・石田晃さん(69)=茨城県常総市在住=で、1997年放送開始の日本テレビ系(県内YBC)のドキュメントは長寿の人気番組となっている。晃さんは余目地区の下朝丸出身。父の転勤のため中学は内陸・村山市(楯岡中)だったが、高校は余目高(現庄内総合高)に進学した。この日は同級生の池田義孝さんらと出席。「人生70年にもなると、未来のことより若い時の故郷の思い出のほうが恋しくなるね」と高校時代、吹奏楽で管楽器バリトンを担当し、図書委員だったことなどを振り返った。池田さんから「高校時代はホント細くて可愛い感じだったんですよ」と言われて照れていた。今月15日、新編が全国放送される。
2023年(令和5年) 11月5日(日)付紙面より
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庄内町余目出身の女子プロレスラー、佐藤綾子選手(37)の凱旋(がいせん)興行「ワールド女子プロレス・ディアナ庄内大会」が3日、同町総合体育館で行われた。昨年6月以来の“凱旋”となった佐藤選手はタッグ戦2試合に登場し、いずれも勝利を収めて集まった観客から大きな拍手が送られた。
佐藤選手は余目中学校を卒業後し2001年、全日本女子プロレス(全女、解散)に入門した。11年に全女の先輩で同郷の井上京子選手(南陽市出身)が社長を務めるディアナの旗揚げに参加。約6年の育児休業を経て17年6月、ジャガー横田戦で復帰した。現在は「戦う3児の母」としてリングに上がり、同団体が管理するWWWD認定シングル王座の経歴もある。
この日は町内外から大勢の観客が訪れ、ほぼ満員の入り。WWWD認定世界タッグ王座次期挑戦者決定トーナメントの準決勝、決勝など、山形市を拠点に活動するプロレスリングDEWAによる男子1試合を含め計6試合が組まれた。
佐藤選手は、同トーナメントに中森華子選手とタッグチーム「綾華」を組みエントリー。第1試合で行われた準決勝で、本間多恵子、尾崎妹加組に勝利。メインイベントは、同じく準決勝を勝ち上がった梅咲遥、高瀬みゆき両選手によるタッグチーム「ルミナス」との決勝。相手の打点の高いドロップキック、力強いフットスタンプ、固め技など苦戦を強いられた佐藤選手だったが、最後は羽交い絞めの状態から後ろにそり投げる得意のフルネルソンスープレックスホールドで高瀬選手をマットに沈め、井上京子・井上貴子組が持つタッグ王座への挑戦権を獲得した。
試合後、富樫透庄内町長から挑戦権証、町内産米を受け取った佐藤選手は「王座挑戦が決まった。試合を通し女子プロレス界を盛り上げていきたい」と感涙し、「素晴らしい仲間と共に今年も古里に戻ってくることができてうれしい。継続は力。来年も戻ってきたい」とマイクパフォーマンスを披露し、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。