2023年(令和5年) 12月16日(土)付紙面より
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南米ボリビア多民族国・パタカマヤ市のペドロ・デルガド・アロ市長ら訪問団一行が14日、庄内町役場を訪れ、富樫透町長を表敬訪問した。
ボリビアは約120年前の日本人移住を契機に技術協力や青年海外協力隊など多方面に日本と交流。
アロ市長は、同町が同市と人口規模が約2万人と同程度で、同じく農業を基幹産業としていることなどから同町の行政システムや政策について理解を深めようと、同市の投資・開発アドバイザーのマイルス・チュク氏が今夏に庄内を訪れていた縁などから同町の視察を決めた。
訪問団はアロ市長、マイルス氏、法務兼市長補佐のグスタボ・フェルナンデス氏の3人。一行は今月12日に庄内入り。これまで鶴岡市内のホテルに宿泊しながら、同町の蔵元・鯉川酒造、町国際交流協会、酒田市の酒田米菓、酒田地区広域行政組合のごみ処理施設などを見学した。
この日はアロ市長ら訪問団と地元支援者ら5人が同町役場を訪れ、富樫町長らと懇談。富樫町長が豊かな水や自然、花卉(かき)やコメなど同町について説明。アロ市長から富樫町長にボリビアで愛用されているアルパカの毛で織られたポンチョやマフラーなどがプレゼントされ、お返しに「町シルバー人材センター凧の会」が制作した龍が描かれたたこが贈られた。アロ市長は「あちこち見学したが日本は想像以上に素晴らしい。庄内町は技術と住民の温かさが融合している町。ボリビアには日本のようなゴミ処理システムがないので、なぜ日本が奇麗なのか分かった。将来、ボリビアの高校生たちが庄内町を訪れて学べるようにしたい」、富樫町長は「今回の訪問が今後の交流のきっかけになれば。ぜひまた来てほしい」とそれぞれ話していた。
アロ市長らはその後、職員の案内で役場内の議場などを見学した。
訪問団は15日、鶴岡市の善寳寺などを巡り、16日に帰国予定。