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2024年(令和6年) 1月14日(日)付紙面より

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庄内町伝統・槇島ほうき制作親子で体験 「ピコほうき」力合わせて完成

 庄内町の伝統農芸品「槇島ほうき」の制作を親子で体験する「いよいよ! ピコほうき作り」が12日、町立余目第一幼稚園(後藤郁子園長)で行われ、「槇島ほうき手作りの会」(日下部市雄会長)のサポートを受けながら年長児36人と保護者が力を合わせ、長さ25センチほどのミニほうき「ピコほうき」作りに精を出した。

 同園では園児たちから地域の伝統文化に触れてもらおうと12年前から、手作りの会の指導を受けながら槇島ほうきの材料となるホウキキビを園庭の畑で栽培。年長児が苗植え、水かけなど観察活動を行い、乾燥したものを活用してピコほうき作りに取り組んでいる。本年度は昨年6月に苗を自ら手植えし、暑い最中の同8月下旬、高さ約2メートルもあるホウキキビを刈り取り。その後は手作りの会メンバーが乾燥させた。

 この日は日下部会長はじめ6人のサポートを受けながら、ホウキキビの穂先を束にしたピコほうき作りに挑戦した。日下部会長らは束をしっかりと縛り付ける「舟結び」の結び方などを精力的に指導。束に4色の糸を巻き付け、最後に持ち手に頭巾を取り付けて仕上げていた。お母さんと一緒に参加した池田瞬汰君(6)は「楽しかった。春から小学生になるので、このほうきを使って机の上をきれいにしたい」と話した。

力を合わせてほうき作りに精を出す親子
力を合わせてほうき作りに精を出す親子


2024年(令和6年) 1月14日(日)付紙面より

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清河八郎の生涯 朗読劇挑戦 庄総高3年生14人 地域学ぶ取り組み 17日 発表会へ練習に熱帯びる

 庄内町の庄内総合高校(猪又義則校長、生徒140人)で、選択授業「地域を学ぶ」の3年生14人が地域の偉人・清河八郎の一生を振り返る朗読劇に取り組んでいる。今月17日に同校で開かれる「総合学科発表会」で披露するもの。12日には妻・お蓮が投獄される場面や、暗殺時に八郎が日本の将来を憂う場面の練習が行われ、生徒たちが本番に向けて熱の入った演技を繰り広げた。

 八郎は天保元年10月10日、出羽国田川郡清川村(現・庄内町)に生まれた。幕末の激動期、諸外国から日本を守るため、対等な立場で交易を進めるべきと考え、横浜の外国人居留地の焼き打ちを決行するなど尊王攘夷運動を推進。そうした行動が仇(あだ)となり、文久3年34歳の若さで幕府側の刺客に暗殺された。八郎が組織した浪士組を母体に、会津藩による京都警護の「新選組」、庄内藩による江戸警護の「新徴組」が誕生している。

 同校の「地域を学ぶ」授業では、数年前から「学びを伝える」をテーマに取り組んでおり、昨年は戊辰戦争で庄内藩2番大隊長として活躍した酒井玄蕃の朗読劇を披露。脚本は酒井玄蕃、清河八郎とも昨年まで同校に勤務していた鶴岡工業高校の梅木範夫教諭が手掛けた。

 今年は清河八郎の生涯を約10分にまとめた朗読劇に挑戦。生徒たちは自分たちでネットを活用するなどし、調べ学習を展開。昨年9月には同町の清河八郎記念館・廣田幸記館長の講話を聴き、翌月には同記念館を訪ねるなど学びを深めてきた。

 朗読劇には10月下旬から配役を決めて取り組み、地元劇団で役者経験があり、演劇部の顧問を長く務めた同校定時制の近藤信司教頭が指導を担当。毎週金曜日2時間ほど稽古を重ねてきた。

 12日の練習では、近藤教頭から「きちんと相手の顔を思い浮かべて」「幕府側の人物は、自分の行いが正しいのか自信がないのでためらう感じを出して」など指導を受けながら、生徒たちがそれぞれの役を熱演していた。

 八郎役の横山翔太さん(18)は「日本史を学び清河八郎の名前は知っていたが、朗読劇を通して改めてその人生を知った。友達と一緒にやる劇なのでいい思い出になればいい」と話していた。

本番を前に練習に取り組む生徒たち=12日
本番を前に練習に取り組む生徒たち=12日



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