2024年(令和6年) 1月19日(金)付紙面より
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庄内町の県立庄内総合高校(猪又義則校長、生徒140人)の「総合学科発表会」が17日、同校で開かれ、選択授業「地域を学ぶ」の3年生が取り組んできた地域の偉人・清河八郎の生涯を描いた朗読劇が披露された。
同校の「地域を学ぶ」授業では、数年前から「学びを伝える」をテーマに取り組んでおり、今年は出羽国田川郡清川村(現・庄内町)に生まれ、幕末の激動期に尊王攘夷運動を推進した志士・清河八郎の生涯を振り返る朗読劇に挑戦。これまで約10時間の練習を重ねるなど本番に向けて準備を進めてきた。
この日の総合学科発表会には全校生徒のほか、一般の見学者ら計約200人が参加。14人のうち1人が病欠となるアクシデントがありながらも互いにサポートしながら本番に臨んだ「地域を学ぶ」生徒たちは、スライドによる関連映像をバックに、八郎とお蓮の出会いや、八郎の死に際の思いなどを情感豊かに演じ、会場から大きな拍手が送られていた。八郎役を務めた横山翔太さん(18)は「緊張したが、全体的には全員よくできていた。観客に清河八郎の人生をうまく伝えられたと思う」と手応えを話していた。