2024年(令和6年) 7月11日(木)付紙面より
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迷子を保護したとして、庄内警察署(片平淳一署長)は8日、庄内町余目の会社員、渡辺郁哉(ふみや)さん(32)と同町会計年度職員、遥(はるか)さん(32)夫妻に感謝状を贈った。
同署によると、先月22日午後9時半ごろ、2人は町内を散歩中に余目地区の白山神社付近の町道で、泣きながら走ってくる女児を見かけたという。2人が話しかけたところ、女児は「近くに父親がいる」「帰り道は分かる」などと話したが、時間も遅く周囲に大人が見当たらなかったことなどから遥さんが女児に同伴、郁哉さんが近くにいるという父親を捜しに二手に分かれた。30分ほど歩いても女児の家に着かず、父親も見つからなかったため2人は合流し、余目保育園付近で庄内署に通報、同署員に引き継いだ。その後、親族から捜索願が出ていた女児と判明し、無事帰宅したという。
この日の贈呈式は同署で行われ、片平署長は「ご夫妻がいなかったら朝まで見つからなかったかもしれない。会ったのは偶然かもしれないが、適切な行動に本当に感謝している」と感謝状を手渡した。郁哉さんは「女の子に寄り添った対応ができて良かった」、遥さんは「怖がらせないように保護を引き継ぐことができたので良かった」とそれぞれ話した。