2024年(令和6年) 7月15日(月)付紙面より
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庄内町の小中学生と富樫透町長が町の魅力や課題について語り合う「とおるくんの学校に行こう」が12日、余目第一小学校(村上久夫校長、児童205人)で開かれ、6年生が「子どもが気軽に入れるカフェが欲しい」「暑い夏でも子どもが使える場所があればいい」など自らの“活性化案”を富樫町長に提案した。
町長が学校に赴いて子どもたちと対話し、小中学生の目線ならではの意見や課題などを町政に反映させようと昨年度から開催している。本年度は余目一小と余目中学校で実施する。余目一小では6年生が国語の体験学習として町の自慢や課題などについて事前学習し、パンフレットにまとめるなど約1カ月前から学びを深めてきた。
この日は6年生38人が参加。児童たちは5―6人ずつ7つの班に分かれ、ポスターやパソコンを使い「人口減少について」「町にあったらいいなと思う施設」「町の事件・事故」などのテーマで富樫町長にプレゼンテーションした。
このうち、人口減少について発表した班は「田んぼアートやハクチョウの見学ツアーを企画し、田んぼにホテルを造れば全国から多くの人が訪れるのでは」、施設の要望をした班は「屋内プールなど暑い夏でも子どもが使える場所があればいい。庄内町はランドセルなども配布しており、こうした施設があればもっと人が増える」など発表した。富樫町長は「皆さんがいろいろなことにチャレンジできるよう町としても応援していく。庄内町の良さをもっと勉強してもらい、多くの人に発信してもらいたい。今日の提案をまちづくりに生かしていきたい」と応じた。
質疑応答では児童から「町長の給料はいくらですか」「町長はどんな仕事ですか」などが出され、笑いが起こるなど和やかに交流した。
剱持柚夏さん(11)は「私たちは学習を通して町のいろいろな魅力を知ることができた。自分たち自身が町の魅力を発信できる人になりたいと思った」などと感想を話していた。