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2007年(平成19年) 5月9日(水)付紙面より

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パチンコ店で決着 酒田駅前地区ダイエー跡地 景観へ配慮求める声も

 スーパー撤退後の土地利用が注目されていたダイエー酒田店跡地が、大手パチンコチェーンのマルハン(本社・京都市)の関係者に売却され、パチンコ店「マルハン酒田店」(仮称)の建設がスタートした。近くには酒田市を代表する文化施設・本間美術館があり、以前から景観への配慮を求める声が上がっていたが、駅前地区の「再開発」は当初からささやかれていたパチンコ店建設で決着する形となった。

 経営再建中のダイエーは、酒田店の跡地を三浦克巳氏(相互不動産社長)が実質的オーナーである地元資本の相互リフォームサービスに売却。百貨店、スーパーと大型店舗が立地した跡地の再開発の行方が注目されてきた。

 マルハンが県に提出した建築計画概要書によると、酒田店は敷地1万2748平方メートルに鉄骨造り平屋建ての店舗本体のほか、立体駐車場、監視員控え室、自転車置き場など建物5棟を建設する。延べ床面積6260平方メートルの規模で、うち立体駐車場は4436平方メートル。建物の高さは14・8メートル。8月のオープンを目指し先月末から工事が本格化している。

 パチンコ店の進出に当たっては、本間美術館側が以前から「好ましくない。景観に配慮してほしい」との声を上げてきた。

 これに対し、マルハン東京本社経営企画室では「周辺の住民には十分説明して理解を得ているとの認識。景観などにはそれなりの配慮をするつもり」としている。

 本間美術館の小山専一事務長は「建物の高さを抑えたなどの話は聞いたが、道路に面して大きな看板が出る予定とのこと。法では規制できそうにないが、環境や景観への関心が高まっている時期であり、一層の配慮を求めていきたい」と話す。

 一方、三浦氏によると、土地部分は当初、15年契約の賃貸の予定だったが、三浦氏側の資金繰りの関係などから売却を働きかけ、旧店舗を解体した上で3月、マルハン関係者の個人に売却。その個人がマルハンに賃貸する形に落ち着いたという。

 三浦氏は、本紙の取材に対し、「当初は駅前という環境から、商業施設が望ましいと地元の複数のスーパーに旧店舗への入店を働きかけたが、テナント料などで折り合わずうまくいかなかった」と経緯を説明。その上で、「市や県などに出向き、出店が法的には問題ないことを確認しているし、周辺住民の理解も得ているとの認識。駅前の活性化や雇用創出など、地元経済に貢献すると信じている」と話している。

旧ダイエー酒田店跡地で建設が進むマルハン酒田店
旧ダイエー酒田店跡地で建設が進むマルハン酒田店



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