2006年(平成18年) 1月22日(日)付紙面より
ツイート
庄内町の庄内総合高校(佐藤浩校長、生徒431人)の3年生のうち選択科目・ビジネス情報を履修する34人が制作した、町内11事業所の販売促進、店舗紹介などのホームページ(HP)の完成発表会が20日、同校で開かれた。各事業所の代表らを前に、生徒たちが手作りHPを披露しながら工夫した点など語った。
ビジネス情報は本年度からスタートした選択科目の1つ。ビジネスに関する情報を適切に管理・分析・活用する知識と技術の習得、コンピューターを活用することの重要性理解などを目的に▽ビジネスと情報化の推進▽表計算ソフトウエアの活用▽データベースソフトウエアの活用▽ビジネス情報の分析・活用―を学ぶ内容。週3時間で3単位。
今回のHP制作は、実社会で要求されている情報処理の活用能力とともに、コミュニケーション能力の向上を図ってもらおうと、同校が同町の余目町商工会の協力で初めて企画。同町内にある自動車学校、運輸会社、ガソリンスタンド、文具店など11事業所が賛同を申し出た。
生徒たちは2―4人ほどで11班を作り、今年10月下旬から制作のための事業所訪問をスタートさせた。計3回にわたって要望を聞いた後、業務内容や会社概要、取り扱い商品、地図などまとめHP制作ソフトや画像処理ソフトなど活用し、それぞれ事業所のHPを制作した。いずれのHPも5―10ページと見応えがあり、さまざまな色を多用したり、地図に鳥観図を用いるなど「若さ」を生かした作りとなっている。
発表会には生徒、賛同事業所の代表、教職員合わせて約50人が参加。HPを披露しながら、生徒たちがアピールポイントや制作で学んだことなど発表した。自動車関連会社のHPを担当した生徒たちは「背景として車を配置したり、文字を大きくするなど工夫した。自分たちの力でどこまで要望に応えられるか工夫するのが大変だった」と話した。
賛同事業所のうち文具店の店主は「生徒たちが若い考えで作ったので見て楽しいものになっていた。大きな手直しはしないで、制作した生徒たちの名前をHPに入れアップしたい」と話していた。
同校の佐藤校長は「地元の事業所を理解するとともに、仕事の大切さを学んでもらうには良い機会となった。年代を越えたコミュニケーションと働くことの意義を学んだことだろう。賛同事業所を増やし来年度以降も継続したい」と話していた。
生徒たちが自分たちで制作したHPを披露した