2006年(平成18年) 1月31日(火)付紙面より
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庄内地域の農業者グループが手掛けた農産加工品をPRする「農家が育てた庄内加工食品フェア」が30、31の両日、酒田市のAコープ庄内みどり店と鶴岡市の同ふじしま店で開かれ、15グループが新商品の試食やアンケート調査を行いながら、ヒット商品を目指し加工品のPR販売を行った。
農産物の価格低下など、農業従事者にとって厳しい時代となる中、収入の安定や補てんを図るため、自家栽培した農産物を活用し農産加工品を手掛ける農業者グループが増加傾向にある。庄内総合支庁の昨年の調査では、管内で農産加工品を手掛ける農業者グループは120団体を超えている。農業で生計を立てていく上で、農産加工品づくりは大きなウエートを占めるようになった。
消費者ニーズを把握し、地域の特徴を生かした「売れる農産加工品づくり」を進めようと、昨年6月に15グループで庄内農産加工品フェア実行委員会を組織。県の助成を受け、参加グループごとに新商品の開発に取り組んできた。
11月には、検討会を企画し、「庄内食の都」親善大使の地元シェフや加工品販売に携わるスーパー関係者などをアドバイザーに、新商品のプレゼンや試食会を行った。
30、31日のフェアは、消費者ニーズを把握し、今後の商品づくりに生かしていくのが大きな目的。ふじしま店では、鶴岡・田川地域のグループのメンバーを中心に店頭でのPR販売を行った。
会場には自慢の自家製米で作っただんごやもち、庄内柿を使ったドリンクやジャム、漬物など数十種類の加工品がずらりと並び、中には「初恋アイス」などユニークなネーミングや、パッケージを工夫した加工品も。
買い物客は試食したり、生産者に商品の説明を受けながら品定め。それぞれの加工品の味や容量、価格やパッケージについてのアンケートにも答えていた。
柿ドリンクと柿ジャムなどを開発した産直あぐり(鶴岡市)では、「特にドリンクの開発に苦労した。柿はビタミンCやカロテンが多く含まれる。健康志向のニーズに合うと期待している」と話ていた。
ヒット商品を目指し、庄内の農業者グループが自家製の農産物加工品をPR販売した