2006年(平成18年) 2月3日(金)付紙面より
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酒田市の西荒瀬小学校(佐藤孝雄校長、児童194人)で1日、酒田工業高校(阿部寛校長、生徒663人)の化学技術部(菅原翔太部長)の生徒らが、低温エネルギーに関する出前授業を行った。児童たちは、お兄さんたちが行うさまざまな実験などを通しエネルギーに関する知識を深めた。
酒工高は2004年度から3カ年、財団法人・エネルギー環境教育情報センターからエネルギー教育実践校の指定を受けている。出前授業は、環境エネルギーについて広く地域の小・中学生に理解してもらうとともに、実験の楽しさを体験してもらおうと同校が企画した。
この日は化学技術部の菅原部長、玉木秀明君、深松直之君(いずれも2年)と担当の阿部泰裕教諭が西荒瀬小を訪問。6年生41人を前に、「低温の世界のエネルギー」と題し、氷点下200度近い液体窒素を利用したり、雪でシャーベトをつくったりと、低温エネルギーに関する各種実験を説明した。
このうち液体窒素の実験では、児童の代表が凍らせたバナナでくぎ打ち体験。「コンコン」と音をたてながら打ち込まれていくくぎを見て、児童たちは「すごーい」と大きな歓声を上げていた。
阿部教諭は「自分たちがやった実験で喜んでもらえるということは、高校生にとっても楽しいことだと思う」と話していた。
西荒瀬小の児童たちがお兄さんたちからエネルギーについて学んだ