2006年(平成18年) 2月7日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市の「地産地消フォーラム」が6日、市中央公民館で開かれ、参加者が家庭での地産地消の取り組みなどについて考え合った。
同市では、地域の食文化を通して地域の良さを再確認してもらおうと、市地産地消推進協議会が中心となって小、中学校の給食での年3回の地産地消給食、レシピ集「郷土の味散歩」の発刊、農場見学、料理教室などを繰り広げている。フォーラムも活動の一つ。
今回は「家庭での地産地消」をテーマに講演会とパネルディスカッションを開いた。子育て中の母親をはじめ幼・保育園や学校関係者など約80人が参加した。
講演会では、県庄内総合支庁の「食の都庄内」親善大使でアル・ケッチァーノのオーナーシェフ奥田政行さんが「地産地消と子供の食」と題して講演した。
この中で奥田さんは庄内地域について、「海、山、川と海抜ゼロメートルから2000メートルまでの標高差があり、かんきつ類を除いて季節の食材が日本一豊富な地域」と説明。その上で、「子供と一緒に地産地消を楽しめる最適の場所。その中で食べ物の本当のおいしさを伝えるには、子供と一緒に畑に出掛けて農家の人から話を聞き、自分で採ったものを食べるのが一番。そうして自分自身の食材マップを作るのも楽しい」などと話した。
続いてのパネルディスカッションでは、県食農教育コーディネーターの池田和子さんがコーディネーター、奥田さんがアドバイザーとなり、阿部富子さん(生産者)、武田あけみさん(保護者)、工藤優子さん(栄養士)が家庭での地産地消について意見を交換。「家庭で、おいしく地元の旬のものを食べることが大切では」などの意見が出された。
家庭での地産地消について意見を交わした