2006年(平成18年) 2月7日(火)付紙面より
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総合型地域スポーツクラブをテーマにしたスポーツクラブサミットin鶴岡2006が4日、東京第一ホテル鶴岡で開かれ、庄内の各地域で本年度内に立ち上げるクラブの代表らの事例発表などを通し、将来像などを考えた。
総合型地域スポーツクラブは、多世代、多種目、多志向が特徴。日常的にスポーツ活動を行う拠点として、地域住民が自主的、主体的に運営するスポーツクラブで、中学校区単位での設立を基本に、生涯スポーツの実現や子供たちのスポーツ活動の受け皿づくり、住民の健康づくり、世代間交流、地域教育力の再生などの役割が期待されている。庄内地域でも近年、設立に向けた動きが活発化している。
スポーツクラブの形成に向けて、在り方や将来像、可能性などを探り、参考にしてもらうことを狙いに、県体育協会や庄内地区市町体協連絡協議会などがサミットを企画。地域スポーツクラブやスポ少指導者、市町体協、体育指導員などの関係者約150人が参加した。
クラブの主催イベントでボランティアによる焼き鳥の屋台出店など、広島市でユニークなスポーツクラブ運営をしているクラブリンク中国理事長の山中裕文氏が「スポーツ新時代―新たな地域の創造に向けて」と題して基調講演。山中氏は「地域に認知されるためには、自治会と連携することも必要。最初の組織づくりが肝心で、既存の組織や団体の代表ではなく、情熱を持ち、動ける人を集める必要がある」などと説いた。
その後、本年度内に設立を予定する酒田市の飛鳥中学区の「ひらた目ん玉スポーツクラブ」と松山中学区の「みなスポ松山」、来年度内の設立に向けて準備を進めている鶴岡市の温海中学区の「あつみスポーツクラブ」と鶴岡五中学区の「たかだてクラブ」の4クラブマネージャーらが登壇。それぞれの事例を発表しながら、クラブの目標や地域とのかかわりなどについて意見を交換した。
スポーツクラブの将来像について考えたスポーツサミット