2006年(平成18年) 2月9日(木)付紙面より
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鶴岡市は、中心市街地でシニア向けの新たな居住環境を整備する「元気居住構想」の活動の中で、建物や空間計画などのデザインを検討している歴史遺産設計プロジェクト研究会のプレゼンテーション大会を10日、同市銀座通りのセントルで開く。 市は、銀座通りの遊休地の活用などについて2005、06年度の2カ年で事業の可能性を検討しており、昨年度には早稲田大都市・地域研究所(佐藤滋所長)の協力で「鶴岡『元気居住都心』調査研究報告書」を策定。
それによると、▽元気シニアの主体的活動拠点づくり▽まちなか居住▽民間主導型事業―の方向性が示され、同市本町一丁目の三井病院跡地と道路を挟んだ北側の市開発公社所有地を核にして元気なシニア世代のための多機能住宅や集いの場、シニア向けのチャレンジショップ、医療・ケア機能をもつ施設などの整備が提案された。
プロジェクト研究会は、提案を踏まえて計画地区の建物の設計や空間計画、建設について地元の専門家の総力を結集し、将来「歴史遺産」となるような提案をしようと、昨年8月に立ち上げた。東北公益文科大大学院、鶴岡工業高、銀座商店街振興組合、建設業協会鶴岡支部青年部、建築士会鶴岡田川支部、鶴岡城下町トラスト、神奈川大建築学科、県・鶴岡市の各団体がチームをつくり、それぞれ構想にふさわしい建物と空間のデザインなどのプランを検討してきた。
大会は、各チームから検討成果を発表する場。各チームのアイデアを集約しながら基本設計、資金計画など実現に向けての具体的な内容の検討といった作業も行う予定。
午後6時半開会。入場無料。事務局の市都市整備課では「銀座のまちづくりや中心市街地の在り方などについて市民が考え、意見を語り合う場にしたい」と話している。