2006年(平成18年) 2月10日(金)付紙面より
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鶴岡市立由良小学校(五十嵐正子校長、児童72人)は先月末に導入した有線放送を利用し、下校中の児童たちの安全を地域ぐるみで守ろうという取り組みを始めた。
由良地区の有線放送は355世帯のほとんどの家に引かれており、これまでは自治会が主に会議の開催や緊急の広報などに使ってきた。
昨年11―12月、全国で児童が犠牲となる事件が多発したことを受け、自治会と地区防犯協会、同校、PTAなどが対応策について話し合ったところ、「小学校に有線放送を導入し、下校時に地区住民へ児童の見守りを呼びかけては」との意見が出された。
自治会の協力で先月下旬、有線放送の発信システムが同校職員室に設置され、下校時に地域への呼びかけを開始した。校内放送用のマイクと並んで有線用マイクが置かれ、教職員や事務職員が放送を担当している。
8日の下校では恩田通教頭が放送を担当し、「今から1年生から6年生までが下校します。地区の方々の見守りをよろしくお願いします」と呼びかけた。恩田教頭は「事件が起きないのが一番。子供たちが安全に暮らしていけるよう継続していきたい」と話していた。
地域住民に下校時の児童の見守りを呼びかける