2006年(平成18年) 2月17日(金)付紙面より
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学園ミュージカルは、毎年行っていた同校映画演劇部の定期公演に、2年前から生徒会や吹奏楽部など生徒有志が加わった形で行われるようになった。前回からはスマトラ沖地震で被災した子供たちの救済活動に役立てようと、チャリティー公演として開催。今回は、菓子付きパンフレット(100円)の売上金や来場者からの募金を、校内募金などとともにスマトラ沖地震被災遺児を救済する会に寄付する。
同校映画演劇部は本年度、東北地区高校演劇合同発表会に県代表として出場し、優良賞と創作脚本賞を受賞した実力。公演では、「ひろすけ童話より ドコマデモ キミノ トモダチ」と題し、ひろすけの人間模様などを紹介する本筋と、「黄金の稲束」「龍の目の涙」「泣いた赤鬼」の童話の世界をミュージカル仕立てで繰り広げる。
また、当日は札幌でスマトラ沖地震の被災児にサッカーボールや学用品などを送る支援活動を行っているNGOメンバーで北海道大大学院のインドネシア留学生、ルビス
・アフマド・ヒダヤットさんが応援に駆けつけ、被災地の現状をステージで報告。ボランティア委員の生徒たちとともに募金活動も行う。
運営まですべて生徒たちが手がける手作りの公演だけに、特に3年生は高校生活の集大成として今回の公演に情熱をぶつけている。
演出・脚本を担当する石川有紗さん(3年)は「人と人とのつながりや思いやり、やさしさ、そして友情が全体のテーマ。見にきてくれた人と演じる自分たち、スマトラ沖地震の被災児をつなぐ公演にしたい」、学園ミュージカル実行委員長の明石秀也君(3年)は「躍動感あふれる舞台にする。たくさんの人から見てもらえたらうれしい」と抱負を語った。入場無料。時間は午後2時から同3時半まで。
チャリティー公演に向け、熱のこもった練習を行う庄内農業高の生徒たち