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2006年(平成18年) 2月21日(火)付紙面より

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人材育成で意見交換 酒田新高校の構想検討委員会

 酒田新高校(仮称)構想検討委員会(星川隆委員長、委員10人)の第3回会合が19日、酒田市の東北公益文科大で開かれ、「地域との連携」をテーマに意見交換した。アドバイザーとして招かれたお茶の水女子大の耳塚寛明教授は「若者を地域につなぎ止めるのでなく、どこにでも人材を供給できる学校に」と、若者の立場に立った教育の必要性を訴えた。

 昨年3月に初回を開き、その後中断、今年1月に再開した。県立酒田商業、酒田工業、酒田北の3高校を統合し、総合選択制の専門高校として2011年度に市立酒田中央高に隣接して開校予定の新高校について、理念や特色を検討するもの。

 この日ははじめに事務局の県教委側が、新高校に望むものなどについて地域の産業界からの聞き取り、保護者へのアンケートを行った結果を報告した。

 産業界の意見としては▽インターンシップの充実▽高校と企業が連携した技術開発▽まち中に高校のサテライト(衛星教室)を設置▽企業人講師
・企業社員との交流―など。保護者の意見では▽大学など地域の教育機関との連携▽地域の伝統や工芸技術の継承▽ボランティア活動の推進▽学校の中に地域の施設(公民館など)の設置―などが報告された。

 委員の意見交換では、「指導する先生が地元の企業のことを知らない。先生のインターンシップも必要では」「子供たちは地域での出番を求めている。祭りなど地域行事に参加させる工夫を」「観光施設の案内ボランティアなど、伝統文化にかかわっていくことも大事」などの意見が出た。

 こうした意見に対し、耳塚教授は「就職先の確保は重要で、どんな学校にするかは市場調査を踏まえて考えた方がいい」とアドバイス。また「教育はもともと向都離村の性格をもつ。若者は地域の活性化のためにいるわけではない。地域につなぎ止めるだけでなく、彼らを伸ばすためにはどうあるべきかを最優先に考えるべき」と、若者が定着するまちづくりと教育が別次元の課題であることを強調した。

 委員会は今後、中間まとめを作って3月20日までに公表する。同22日午後6時半から市総合文化センターで、一般を対象にした地域説明会を開き、中間まとめを報告する予定。
 

新高校と地域との連携について意見を交わした第3回会合
新高校と地域との連携について意見を交わした第3回会合



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