2006年(平成18年) 2月22日(水)付紙面より
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鶴岡市立第二中学校(五十嵐昇校長、生徒483人)で21日、修学旅行先の広島で原爆養護ホームへ贈る車いす3台がお披露目された。
同校では2001年から毎年、2年生の修学旅行先を広島県にし、被爆の後遺症で苦しむ人たちに役立ててもらおうと、アルミ缶の回収を行って車いすを購入、現地の原爆養護ホームへ寄贈している。
アルミ缶は生徒会が中心となって毎月3回の回収期間を設け、自分たちの家庭で出たものを中心に集め続けた。今年度は地域の方の協力などもあり、5万7668本のアルミ缶が集まり、車いす3台を購入した。
この日の全校集会では、生徒たちの前に車いすがお披露目され、修学旅行隊に託された。生徒会長の五十嵐駿君(3年)が、「二中生全員の心と一緒に車いすを届けてください」と、修学旅行実行委員らに車いすを託した。
2年生は22日に広島へ向け出発。2泊3日の日程で広島市内の原爆養護施設や平和記念資料館などを訪問する。車いすはトラック便で広島へ送られ、広島原爆養護ホームの「のぞみ園」、「むつみ園」、「やすらぎ園」に贈呈されるという。
2年生の修学旅行隊に3年生(右)が車いすを託した