2006年(平成18年) 2月23日(木)付紙面より
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荘内銀行(鶴岡市、町田睿頭取)は22日、東京証券取引所への上場を果たした。1部への上場は県内では3社目で、2部を経由しない1部上場は初のケース。初値は公募価格の415円を1円上回る416円だった。
同行は10年ほど前から上場を志向してきた。一度は合意に達した殖産銀行との合併を2000年4月に白紙撤回して以降は、リテール(小口金融)重視の戦略強化により他行との差別化を図った。投資信託や個人年金保険の販売を積極的に展開するなど安定した収益を上げる体質を整え、上場のタイミングをうかがっていた。
14日には所属部が東証1部に決定。上場に合わせ公募方式で1500株の新株を発行し、募集価格415円で15日から17日まで申し込みを受け付けた。上場時の発行株数は新株を加えて1億2286万株となり、上場時の時価総額は500億円を上回った。
上場初日は、午前10時から東証で認証式が行われた。町田頭取に上場通知書が手渡された後、場内のオープンプラットフォーラムで、上場を知らせる鐘が鳴らされた。午前中の終値は413円だった。