2006年(平成18年) 2月23日(木)付紙面より
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国土緑化推進機構(木村尚三郎理事長)主催の本年度全日本学校関係緑化コンクールで、鶴岡市の西郷小学校が全国3番目の入選に決まった。表彰は5月に岐阜県で開催される第57回全国植樹祭で行われる。
学校林を活用して緑化教育や林業体験などに顕著な教育効果を挙げた学校を対象とする「学校林活動の部」で受賞が決まった。本年度の同部門の小学校の入賞は全国13校で、西郷小は特選、準特選に次ぐ同機構理事長賞に選ばれた。コンクールは1950年度から毎年実施されている。
西郷小の敷地内には防砂林・防風林のクロマツが多く残され、子供たちが日常的に植林を進めた先人の苦労に触れ、地域の自然環境を考えることのできる環境にある。毎年実施している学校林・学習林の下刈りなどの保育活動は、地域学習や総合学習で不可欠な活動となっている。
コンクールの審査では、同校が、こうした活動を通じてクロマツ林を地域の歴史的遺産と再認識し、さらに地域全体が連携した森林づくりに顕著な実績を挙げていると高く評価され、緑化活動への取り組みが認められた。
学習林でクロマツの枝打ち作業を行う西郷小児童=昨年10月