2006年(平成18年) 2月24日(金)付紙面より
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酒田市は、新年度から「るんるんバス」など市福祉乗合バスの一部の運行ルートを変更し、新たに八幡―酒田間、平田―酒田間、松山―平田間をそれぞれ結ぶルートをつくる準備を進めている。旧市町の中心部を結んで市民の利便性を高め、新市の一体感醸成につなげるもの。関係条例の改正案が、開会中の3月定例市議会で審議され、原案通り可決されれば4月1日から実施される。
福祉乗合バスは高齢者ら交通弱者の通院や買い物などを支援するもので、市内では酒田地区でるんるんバス(バス7台、10路線)、松山地区で旧町営福祉バス(バス1台、1路線)、八幡地区でぐるっとバス(バス3台、4路線)が運行されている。
改正案では、るんるんバスの南遊佐公民館―日本海病院間の「南鳥海日本海病院線」(火・木・土曜日運行)、遊摺部―宮海間の「遊摺部宮海線」(月・水・金曜日運行)、旧松山町営福祉バスの本町―柏谷沢間の「松山南部地区循環線」(毎日運行)の3路線の始点・終点、運行ルートを変更。
南鳥海日本海病院線は、始点を南遊佐公民館前から八幡中央公民館に変更し、本楯を経由し、現行の南遊佐公民館―門田間は通らないで日本海病院に行く。路線名は「八幡日本海病院線」とする。
遊摺部宮海線は、始点を遊摺部から砂越に変更し、現行の終点の宮海の先に、南鳥海日本海病院線から外れた南遊佐公民館―門田間をつなぐ形で、終点は南遊佐公民館前とする。新路線名は「遊摺部宮海線」。
松山南部地区循環線は、現行は本町―柏谷沢間の往復となっているが、さらに平田地区までルートを延長し、本町―柏谷沢―本町―砂越―悠々の杜アイアイひらた―砂越―本町というルートとする。新路線名は「松山・平田地区循環線」。
運行ルートの変更で、八幡、平田両地区は直接、松山地区は新設ルートの松山―平田間経由で、それぞれ酒田地区と結ばれることになる。
改正案ではそのほか、大渕会館―日本海病院間の広野日本海病院線(火・木・土曜日運行)の始点を大渕会館前から三本柳に変更する。いずれの路線とも運行日、料金(乗車1回につき一律100円)は現行通りとする。八幡地区のぐるっとバスは従来通り。
運行ルートを変更するための市福祉乗合バス運行条例の一部改正案は来月7日に市議会に上程される予定。
運行ルートが一部変更され、各地区が結ばれる酒田市福祉乗合バス(写真はるんるんバス)