2006年(平成18年) 4月16日(日)付紙面より
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鶴岡市朝日地域から櫛引庁舎まで21キロを歩くイベント「障害をぶっ飛ばせ! みんなで歩こうよ」が15日行われ、参加者全員でゴールを目指した。
車いす利用者で鶴岡市黒川在住の秋山禄宣さん(20)と仲間たちが、ノーマライゼーションを体感しようと実行委員会を組織。昨年は櫛引地域から庄内浜まで歩いた。第2弾の今回は、山間の春を楽しむコースで、地域住民や秋山さんの山形市の車いすサッカー仲間など計40人が参加。
この日は、朝から青空が広がる絶好のコンディション。午前9時に上田沢集落をスタート。ボランティアスタッフのサポートを受けながら県道鶴岡村上線から国道112号を歩き、午後3時ごろのゴール到着を目指した。
周囲の山肌にはまだ多くの残雪があるものの、参加者は歩きながらカタクリの花が咲いているのを見つけたり、小川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾け、山間の春のいぶきを満喫。秋山さんは「前回より距離が長く大変だが、最後までみんなと楽しく歩きたい」とゴールを目指した。
雪が残る山間の春の景色を楽しみながらゴールを目指す参加者たち
2006年(平成18年) 4月16日(日)付紙面より
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ボランティアによるクロマツの植樹が15日、酒田市宮海の国有林で行われ、家族連れなどが「森が後世に残るように」との願いを込めて1本ずつ丁寧に植えた。
04年4月に開設された東北森林管理局朝日庄内森林環境保全ふれあいセンター(鶴岡市下名川、小向克之所長)が森林保全の意識高揚などを狙い、昨年度から始めた。2回目の今年は一般や地元の西荒瀬公民館、NPOの万里の松原に親しむ会、庄内海岸のクロマツ林をたたえる会、市の関係者ら計約30人が参加。約200年前に周辺21カ村の人々が約30年をかけて植林を完成させた砂防林の中で、マツクイムシの被害で枯れた約400平方メートルに3年生、高さ約30センチのクロマツ150本を植えた。
主催者側から植林が始まった経緯を聞いた参加者は、くわで穴を掘った後、クロマツを入れて土をかけ、丁寧に作業に取り組んでいた。
参加者で、万里の松原に親しむ会の三沢英一会長は「植樹のほか、散策したり、草花を観察したり、いろんなかかわり方でクロマツ林に親しんでもらえたら」と話していた。
クロマツを植える参加者たち