2006年(平成18年) 4月18日(火)付紙面より
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酒田市と鶴岡市で桜の開花が発表され、庄内地方は花見シーズンを迎えた。今週末には平野部でソメイヨシノが見ごろを迎えそうだ。
酒田測候所は16日午後、酒田市の桜(ソメイヨシノ)の開花を発表した。平年並みで、昨年より3日早い「開花宣言」。
先月29日に仙台管区気象台が発表した酒田市の最終開花予想日は15日。花芽の成長に影響を与える2月上旬から3月上旬にかけての気温が平年より高く推移したが、4月に入ってからは平年並みの日が続いていた。
16日午後、同測候所職員が同市若竹町一丁目の港南公園(通称・三角公園)にある標準木で5、6輪の花が咲いているのを確認。予想より1日遅れの開花発表となった。
同測候所によると、同市の場合、開花から満開まで4日ほどかかり、今週末ごろには満開の桜で花見を楽しめそうだという。
一方、鶴岡市は15日午後、鶴岡公園の桜の開花を宣言した。平年より2日遅く、昨年より3日早い開花となった。
かれんな花を咲かせた酒田市の港南公園の桜=17日午前
2006年(平成18年) 4月18日(火)付紙面より
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庄内みどり農協(池田正昭組合長)は、白米対応の製粉機を酒田市山居町一丁目の産直施設「山居館」わきに設置し、20日から利用を開始する。コメ消費拡大の一環で、市の助成を受けて設置したもので、コメ粉を使ったパンなど、同農協女性部を中心に加工に利用するほか、一般にも利用してもらい、コメ粉の利用促進につなげていく。
コメ粉は、粘り気のもとになるたんぱく質の一種「グルテン」を含まないため、以前はパンなどへの利用が難しいとされてきた。しかし、最近は製粉技術の進歩で、パンやめん類にも利用しやすい微細コメ粉を作れるようになって用途が広がり、コメ消費拡大の面から急速に関心が高まっている。
庄内みどり農協では、加工に取り組む女性部から設置を望む声が高まっていたことを受け、酒田市のコメ消費拡大推進を目的とした事業の補助を受け、先月末に山居館わきに設置した。設置の経費は、収納するプレハブ小屋を含め約300万円で、うち市の補助は約130万円。
製粉機は、うるち米を投入してスイッチを入れると、小麦粉並みの微細コメ粉ができる。1時間当たりの処理能力は10キロ。
同農協では今月20日午後1時半に開始式を行い、利用を開始する。女性部の会員向けの講習会で、製粉機の利用法やコメ粉の調理法などを普及していくほか、一般の希望者にも利用してもらう。
同農協販売課では「製粉機の導入で、コメ粉の利用普及や地産地消につながれば」と期待を寄せている。
製粉機の利用料金は、原料のうるち米持ち込みで、コメ1キロ当たり200円。当面はうるち米のみの利用とする。利用時間は午前8時半から午後4時まで(土曜日は正午まで)、日曜祭日は休みとする予定。
同市内ですでに農家女性グループがコメ粉をパンに加工して販売、定着している。先月に市米消費拡大推進協議会が市内で開いたコメ粉を使った料理教室ではクレープやシュークリーム、洋風てんぷらなどが作られ、参加者の好評を得ている。
20日から利用が始まる庄内みどり農協山居館わきのコメ粉用製粉機