2006年(平成18年) 4月23日(日)付紙面より
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鶴岡市由良の市海洋つり堀が22日、今シーズンの営業を開始し、家族連れなど待ちかねた釣りファンでにぎわった。
安全な環境で手軽に釣りに親しんでもらおうと、市が1978年に開設した。釣りざおと餌が用意され、道具なしで楽しめる点がセールスポイント。シーズン中、週末やゴールデンウイークには県内外から大勢の行楽客が訪れる。
初日は、広さ約800平方メートルのつり堀にクロソイ6000匹とヒラメなど1500匹が放された。午前8時半の開場に合わせ50人近くが並び、同9時のオープンで一斉にさおが投じられた。冷たい風が吹き付けるあいにくの天候となったが、“太公望”にとっては関係なし。さっそく40センチほどのヒラメを2枚、3枚と次々に釣り上げる子供もいて歓声が上がっていた。
今シーズンの営業は10月15日までで無休。営業時間は午前9時―午後5時。入場料は高校生以上1000円、中学生以下500円。
一方、フィッシングセンターには、今シーズンから地元で捕れた魚介類を中心とするメニューを提供する海鮮食堂が新たに開設され、24日にオープンする予定。また、つり堀開設期間中の土、日曜日と祝日には午前9時―午後1時で、県漁協女性部由良支部による鮮魚の直売市が開かれる予定。
あいにくの天候にもかかわらず、待ちかねた太公望でにぎわった
2006年(平成18年) 4月23日(日)付紙面より
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酒田市の市総合文化センター内に22日、児童図書室がオープンした。カーペット敷きのフロアなどを備え、親子連れがくつろいだ雰囲気の中、気兼ねなく読み聞かせなどを楽しめるようになった。
これまで同センター内の市立中央図書館には、乳幼児向けの図書はあっても、親子がくつろいで読み聞かせをするようなスペースはなかった。そのため、乳幼児を抱える親は、子供が大きな声を出したり、館内を走り回ったりして他人の迷惑にならないように、かなり気を使っていたという。
そうした中、同センター内で幼児への遊び指導などを行ってきた児童センターが今年3月、中町三丁目に完成した再開発ビル内の交流ひろばに移転。市では空きスペースを改装し、中央図書館の新たなサービスとして児童図書室を整備した。
児童図書室の広さは約120平方メートル。うち約40平方メートルはカーペット敷きとなっている。蔵書は、乳児から小学2年生ぐらいまで向けの絵本と紙芝居を中心に、布絵本、ビデオなど計約1万5000点。
初日の22日は午前10時のオープンとともに、親子連れなどが次々に訪れ、早速、カーペットに座って読み聞かせなどを楽しんでいた。
市立図書館の担当者は「これで乳幼児の親子連れが気兼ねなく利用できる。本に親しむ子供が増えてくれれば」と話していた。
乳幼児向けの図書の移動に伴い、中央図書館では閲覧スペースを拡大するなど模様替えをし、広々と使いやすい環境になった。
児童図書室の開館時間は午前10時―午後7時まで(日曜日・休日は午後5時まで)。毎月第1、第3土曜日の午前11時からは、ボランティアサークルによる読み聞かせの会を開く。問い合わせは中央図書館=電0234(24)2996=へ。
酒田市総合文化センター内にオープンした児童図書室