2006年(平成18年) 4月27日(木)付紙面より
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庄内町の狩川小学校(伊藤政良校長、児童303人)の4、5年生が26日、「ホタルの里」となっている同町狩川の二俣農村公園にホタルの幼虫約1000匹を放流した。昨年6月から現在の5年生59人がふ化させ大切に育ててきたもの。児童たちは「元気に光ってね」と語り掛けながら放流していた。
同農村公園は、旧立川町が1998年から3カ年で整備した。同校では6年前から毎年、4年生が中心となり「地元を知ろう」と、総合学習の時間を利用し同町の立川ホタル愛好会の工藤時雄会長の指導でホタルの飼育に取り組んでいる。今回放流した幼虫は、成虫から昨年6月に採取した卵を約10カ月間にわたって大切に育ててきたもの。餌として貝の一種・カワニナを与えてきたほか、水換えなど担当してきた。
この日は4、5年生と伊藤校長はじめ教職員らが参加。児童代表が「離れ離れになるのはさみしい」など、ホタルへの思いを話した後、工藤会長の指導で放流した。
同愛好会によると、ホタルは早ければ6月10日ごろから飛び始め、6月下旬には乱舞が見られるという。
工藤会長(手前)の指導でホタルの幼虫を放流する児童たち
2006年(平成18年) 4月27日(木)付紙面より
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鶴岡市芸術祭が、新市発足を機会に今秋から旧6町村の各芸術文化協会・振興会加盟団体が一体となり、「第1回鶴岡市芸術祭」として新たな形で開催されることが決まった。9月1日から11月30日まで開催し、加盟団体ごとに公演する形式で実施していく。25日に市勤労者会館で開かれた市芸術文化協会(山崎誠助会長)の本年度総会の席上、開催要綱案が報告された。
新市では、鶴岡市芸文協、藤島芸術文化振興会、羽黒地域芸術文化協会、櫛引芸術文化協会、朝日芸術文化振興会、温海芸術文化振興協会、温海芸術文化協会が組織され、それぞれで活動している。
毎年秋の芸術文化関係行事については、9月―11月の長期間にわたって市芸術祭を開催してきた旧鶴岡市以外は、2―3日の開催期間で産業まつりなどと複合した形で展示・ステージ部門を繰り広げてきた。
新市発足を機に、各芸文協・振興会の間から新市全体での芸術祭開催の声が上がっていた。このため、各芸文協・振興会と市教育委員会では新たな芸術祭開催の在り方について、今年1月から計3回の会議を開いて検討を重ねてきた。
まとまった確認事項によると、新・芸術祭は、新市全域から参加できる形で開催することとし、芸文協・振興会6団体と市教委が主催する。形式は、旧町村で開催してきた文化祭を当面継続し、従来の市芸術祭の形式をベースに各地区芸文協・振興会加盟団体が単独で行う公演で構成することとした。また、参加公演に対して賞を授与することも盛り込まれた。
今後、5月下旬に実施計画をまとめた後、参加団体を募集、承認、賞の選考など内容を詰め9月1日の開幕に備える。
この日の市芸文協総会の席上、山崎会長は「新芸術祭に向けたスタートの年。新しい古里づくりに向けて和と愛をもって大きな足跡を残していきたい」と抱負を語った。
今秋から新市全域で開催する「鶴岡市芸術祭」=昨年の市芸術祭