2006年(平成18年) 5月12日(金)付紙面より
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鶴岡市と大山自治会(中浜裕会長)は11日、同市菱津の旧国道112号(通称・旧加茂坂)で不法に捨てられた家電製品や古タイヤなどのごみ回収を実施した。
旧加茂坂は、2003年7月に加茂坂バイパスが開通して以来、通り抜けできなくなった。車両の通行量が減少したことで、道路わきの斜面に家電製品や古タイヤなど一般廃棄物が投棄される常習個所となっている。
昨年秋に市と地元住民で回収作業を行ったが、雪解けとともに再び不法投棄物が見られるようになった。
この日の回収作業には、同自治会の各町内会と市環境衛生課職員など約40人が参加。駐車帯の下の斜面4カ所で業務用の冷蔵庫や製氷機、衣類乾燥機や石油ファンヒーター、テレビといった家電製品、古タイヤ、解体されたユニットバスのほか、びん、缶類など小型トラック2台分のごみを回収した。
旧加茂坂には今月1日から、不法投棄の抑止を狙いに環境省東北地区環境事務所が、頻繁に不法投棄が行われる駐車帯を24時間監視する小型カメラを設置した。
大山地区住民が旧加茂坂の不法投棄物を回収した
2006年(平成18年) 5月12日(金)付紙面より
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齋藤弘県知事が県内各地を訪問し開いている出前知事室が10日、酒田市升田のホープの家「けんぞの家」で開かれた。齋藤知事が、旧八幡町内でまちづくり活動など繰り広げている6団体の会員らと鳥海山をテーマに懇談した。
参加したのは▽八幡ホープ委員会▽やわた八研隊▽八幡の川を愛する会▽鳥海やわたインタープリター協会▽鳥海山岳ガイド協会▽八幡山岳会―の6団体の会員・隊員ら計約30人。
はじめに八幡ホープ委員会と鳥海山岳ガイド協会の会長を務めている芝田肇さんが「素晴らしい団体がいっぱいあるということを知事から知ってもらいたい」、齋藤知事が「県としてどういう支援ができるのか考える場にしたい」とそれぞれあいさつ、参加団体が活動内容を報告した。
この日の懇談テーマは「鳥海山に抱かれて暮らす」。参加者からは「春山スキーができる最高のコースがある。現在は6月の山開きの前にならないと除雪しないが、大型連休前に車道終点まで除雪してもらえたら」「山にトイレがない」「蔵王だけが山形の山ではない。鳥海山観光にも力を入れて」などの意見が出された。
トイレの設置について齋藤知事は「排泄物をバイオで自然に溶かし、電気は太陽光を使用する環境に優しいトイレを飛島に造った。同じ酒田市ということで、こういうのも参考になるのでは」と話した。また、観光施策については「山居倉庫の人気が出てきた。藤沢作品の映画化もあり、庄内を売り出すには今がチャンス」などと答えた。
鳥海山をテーマに齋藤知事(左)と旧八幡町民が懇談した