2006年(平成18年) 5月16日(火)付紙面より
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鶴岡市湯田川温泉で14日、旬を迎えた湯田川孟宗の収穫体験が行われ、県内外の参加者が竹林で孟宗掘りに挑戦した。
孟宗の産地・湯田川をPRするため、湯田川温泉観光協会と湯田川孟宗竹林保全管理組合、JA鶴岡湯田川孟宗部会が毎年開催している。
今年は仙台市や山形市、地元庄内など県内外から親子連れなど44人が参加。長靴と軍手、作業用の唐クワを借り、温泉街西側の竹林に入り、孟宗掘りを体験した。
地元のスタッフが「地面からわずかに顔を出しているのがちょうどいい」、「孟宗を傷つけないように根元を崩し、手前から掘る」など食べごろの孟宗の見分け方や掘り方のコツをアドバイス。参加者は足場が悪い斜面に苦戦しながらも、手ごろなものを見つけては何度もクワを振り下ろし、次々と収穫していた。
家族連れの参加も多く、子供たちはお父さんやお母さんに手伝ってもらい、ようやく孟宗を掘り出すと「やったー」と歓声を上げていた。初めて体験したという鶴岡市内の親子連れは「掘り出すのがこんなに大変だとは思わなかった。掘りたてを食べるのが楽しみ」と喜んでいた。
家族連れなどが孟宗の収穫作業を楽しんだ
2006年(平成18年) 5月16日(火)付紙面より
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県が開発したイチゴのオリジナル品種「おとめ心」を使ったケーキづくり教室が14日、三川町横山の町農村環境改善センターで開かれ、参加した小学生親子がイチゴの甘さを引き立てる創作スイーツづくりに挑戦した。
おとめ心は、酒田市の県立砂丘地農業試験場が14年かけて育成し、昨春に市場デビューした。甘味と酸味を兼ね備えた「イチゴらしさ」が高い評価を受けている。
ケーキづくり教室は、県庄内総合支庁農業関係各課と庄内JAグループが先月下旬に結成した「庄内産いちご生産推進協議会」が初めての活動として企画。庄内産イチゴの地産地消の促進と「おとめ心」のPRが狙い。
この日の教室には鶴岡、酒田両市から、いずれも小学3―6年生と保護者10組が参加。「食の都庄内」親善大使でイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」オーナーシェフの奥田政行さんの指導で、奥田さんの創作スイーツのひとつ「ottimo otome(最高のおとめ)」づくりに挑戦した。
「ottimo otome」は、オーブンで二度焼きしカリカリとなったビスケット風のスポンジ生地と、イチゴより甘さを抑えた生クリームを使い、イチゴ本来のみずみずしさと甘さを引き立てる「おとめ心」が主役のケーキ。
教室では奥田さんの指導で、親子が生地や生クリームづくりを行った後、見本どおりに生地と生クリーム、おとめ心を何度も重ねケーキを組み立て、試食用と持ち帰り用をつくった。
ケーキが完成すると参加者全員で試食。「イチゴとスポンジ、クリームを一緒に口に運ぶととてもおいしい」などと声が飛び交った。母と弟の3人で参加した鶴岡市若葉町の伊藤智博君(8)は「生クリームを泡立てるのが難しかったけど、うまくできた。食べた後、口の中にしばらくイチゴの味が残ってとてもおいしかった」と話していた。
「おとめ心」を使った独創的なケーキづくりに親子が挑戦した