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2006年(平成18年) 5月18日(木)付紙面より

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新鶴岡市統合「スポ少本部」設立 本年度は150団が登録

 昨秋の市町村合併に伴い、庄内南部の旧6市町村の各スポーツ少年団本部を統合した「新鶴岡市スポーツ少年団本部」の設立総会と代議員会が16日、鶴岡市農村センターで開かれた。

 昨年7月ごろから4回にわたり、各市町村のスポ少本部長を中心に懇談会を開き、今年4月に設立準備委員会(渋谷幸一委員長)を発足。2回の委員会を経て今回の設立総会の開催となった。

 この日の設立総会には各スポ少の代表者など約60人が出席。本部の規程を決め、新市スポ少本部が正式に発足した。続いて代議員会が開催され、初代本部長に学識経験者の原田薫氏が選ばれた。

 本年度事業については▽7月29日―8月1日に鶴岡市で開かれる第44回全国スポーツ少年大会の準備▽指導者の育成と資質向上▽リーダーの養成と団活動の活発化▽総合型地域スポーツクラブづくりの推進―など12項目を重点事項として進めることを確認した。

 同本部によると、本年度は各地区スポ少150団が登録しており、3000人以上の団員が所属する見込み。
 
 

庄内南部の旧6市町村のスポ少本部を統合した新市スポ少本部の設立総会
庄内南部の旧6市町村のスポ少本部を統合した新市スポ少本部の設立総会


2006年(平成18年) 5月18日(木)付紙面より

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連携と情報発信探る 庄内―秋田コリドール アイデア実践の会社設立へ

 北前船の航路として栄えた庄内―秋田の海岸線をコリドール(回廊)に見立て、経済・文化圏復活の道を探るフォーラムの第2弾「北前船コリドール経済・文化フォーラム」が16日、秋田市の秋田県民会館で開かれた。建築家の安藤忠雄・東大特別栄誉教授らをパネラーに迎えたパネルディスカッションなどで両地域の連携、情報発信の在り方などを探った。また、北前船コリドール会議庄内の新田嘉一代表が、フォーラムで出たアイデアを実践する「株式会社・北前船」の設立を提案し、フォーラムは実践という新たな世界に向けて船出をすることなった。

 秋田、庄内両地域を人口80万規模の文化・経済圏に見立て、協力して活性化を探る北前船コリドール構想の一環。秋田公立美術工芸短大(秋田市)の石川好学長、東北公益文科大(酒田市)の小松隆二学長の2人が提唱し、3月には庄内地方の経済人らによる北前船コリドール会議庄内がフォーラム第1弾を東北公益文科大で開いた。

 今回は北前船コリドール会議秋田(代表・渡邉靖彦秋田商工会議所会頭)が主催。庄内の政財界関係者を含め、約1400人が参加し、関心の高さをうかがわせた。

 石川学長が同構想について説明した後、新野直吉・秋田大名誉教授が「北前船について」、伊藤元重・東京大大学院教授が「地方経済を再生させるために」と題して基調講演した。

 新野教授は北前船の歴史を解説し「かつては日本海側がメーンストリート、表日本だった」と指摘。「8世紀に、庄内にあった出羽国府を100キロ北の秋田に移すことができたのは、当時すでに、由利回廊とでも呼ぶべき安定した回廊があったから」と、両地域の古くからのつながりを強調した。

 伊藤教授は企業や地域が生き残るための手段として、▽もっと頑張る▽競争相手を抹殺する(合併吸収を含む)▽他人と違うことをやる―の3つを挙げて連携や地域の特色を打ち出すことの重要性を指摘。「分業化によってズタズタに分断された産業を、地域でどうネットワーク化できるかがかぎ」とした。

 続くパネルディスカッションでは特別参加の安藤教授を交え、伊藤教授、パソナ代表取締役グループ代表の南部靖之氏、ANA総合研究所社長の浜田健一氏、東北公益文科大教授の高橋英彦氏の5人がパネラーとなり、石川学長の司会で意見交換。

 パネラーからは「そこでしかできないこと、そこに行ったら頭が刺激される、生きていて良かったと思うような仕組みをどう作るかが重要。自分たちの可能性を殺していないか見直して」(安藤教授)、「マーケティングは出発点。発信しても中身がないと人は来ない」(伊藤教授)、「わが国観光の理論化と人材育成は遅れている。秋田、山形両県で連携し観光学部をつくっては」(浜田氏)、「団塊の世代が定年を迎える2007年問題では300万人が300兆円の退職金をもらう。それをもってくる仕組み作りを」(南部氏)、「よそから人を呼ぶよりも、地域に住む年寄りに元気になって活躍してもらうのが原点では」(高橋教授)といった意見が出た。

 最後は石川学長が「フォーラムだけでなく、具体的に何かに踏み出すべきでは」と課題を提起。それを受ける形で、閉会のあいさつに立った新田代表が株式会社・北前船の設立を提案、「両地域の連携を深めながら、文化的成長や産業の活性化に貢献する活動をしたい。出資は小額でもなるべく多くの人に出資を募りたい」と呼びかけ、大きな拍手で賛同を得た。具体的な事業は今後、詰めていくという。

秋田、庄内両地域の連携による活性化に向け、活発に意見が交わされたパネルディスカッション
秋田、庄内両地域の連携による活性化に向け、活発に意見が交わされたパネルディスカッション



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