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2006年(平成18年) 5月28日(日)付紙面より

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原則100円「どんでん畑」 酒田市黒川 5組の夫婦開設の“産直”人気!!

 鳥海山南麓の酒田市下黒川地区の県道沿いに、住民たちが開設した農産物直売所「どんでん畑」が地域に活力を与えている。原則100円の「ワンコイン制」という低価格と採れたてを朝売るという新鮮さが人気の秘密だ。5組の夫婦の取り組みが地区内の高齢者を元気づけ、「外貨獲得」と交流拡大の「一石二鳥」につながっている。

 「50歳を機に農業をやってみたい」。旧八幡町の上、下両黒川地区に嫁いできた女性たちの声がそもそものきっかけだった。嫁ぎ先は農家でも、仕事を持っていたため、農作業は経験したことがなかった。子ども同士が同級生という縁で2000年春、地区内の30アールの畑を5組の夫婦が借り受け、野菜の栽培をスタートさせた。

 天候にも恵まれ、1年目は大豊作。地区内の県道沿いにパラソルを立て、段ボール箱に家庭では食べきれないナスやキュウリを置く簡易直売所を設け、道行く人に無料で持ち帰ってもらった。中にはお金を置いて行く人もいた。

 翌01年には間伐材を利用して県道沿いの公園の一角に丸太小屋を建設。本格的な直売がスタートした。営業は4月下旬から11月中旬の土日に限定し、スタッフが交代で店番を務めた。直売所は、地名の堂田(どうでん)にちなんで「どんでん畑」と名付けた。

 「おすそ分け」を拡大した形のため、価格は100円に設定。「新鮮な100円ショップ」と口コミで広がった。鳥海高原家族旅行村などを訪れた観光客や町外からの常連客も増え始めた。

 当初は「あいつら何をするのか」と好奇の目で見ていた地区の高齢者たちも自家用野菜を出すようになった。水や電気を引くなど年を追って施設もグレードアップ、昨年は丸太小屋も2倍に増築。畳敷きの休憩スペースも設けてあり、スタッフや高齢者が朝食を取り、井戸端会議に花を咲かせる交流の場にもなっている。

 春の山菜シーズンは、直売所がもっとも活気づく時期。鳥海山から採ってきたタケノコやウド、ワラビ、ミズなどが人気を呼び、20束、30束とまとめ買いする常連も多い。 スタッフは「孫にあげる小遣いができたと、お年寄りが喜んでくれるのが私たちの励みにもなっている」と話していた。営業は午前7時半から午後零時半まで。

          

地域住民による手作り直売所が人気を集めている
地域住民による手作り直売所が人気を集めている


2006年(平成18年) 5月28日(日)付紙面より

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山形大農学部 県農林水産部 初の研究情報交換会

 相互の機能強化と研究発展を目的に連携協定を結んでいる山形大農学部(鶴岡市)と県農林水産部の研究情報交換会が26日、同学部で開かれ、分野別に研究成果と課題について発表形式で意見交換した。

 連携協定は今年2月に締結された。農学部と県農業総合研究センター、県立農業大学校の研究者同士が情報交換する場の設定や研究施設の相互活用により研究連携を促進。外部資金の活用などで、食・農・環境領域を基盤とした共同プロジェクトを展開し、新たな産業創出を目指すもの。

 また、農学部と農業大学校との間で単位互換制度の導入を検討するほか、県の試験研究機関への農学部の学生のインターンシップ受け入れ、県の研究者の博士号取得支援強化、人事交流なども検討されている。

 研究情報交換会は、連携に向けて、これまでの研究成果の発表などを通じた情報や意見を交換し、課題などを探るもの。今回が第1回。農学部と県の農林関係各研究機関の研究者約60人が参加した。

 分野別研究では、「節水型稲作栽培における環境リスク評価」「農産加工開発における研究成果と今後の課題」など環境保全型農業関連と地域特産物・食品関連の2分野で計8項目、研究紹介では「在来野菜の作期拡大と商品化技術」「庄内海岸林における主要広葉樹による復元・改良技術の確立」など10項目について発表があった。出席者はそれぞれの研究に興味深く聞き入り、相互の取り組みに理解を深めた。

相互連携に向け情報交換会で研究課題を探った
相互連携に向け情報交換会で研究課題を探った



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