2006年(平成18年) 6月14日(水)付紙面より
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洋服や靴、帽子など子供衣料を500円以下の格安で販売する「ひろっぴあフリーマーケット」が17日、鶴岡市中央児童館で開かれる。昨年11月に初めて開催し、大好評を受けての第2弾。1000点以上が販売される予定で、出品も受け付けている。
ひろっぴあフリマは、同児童館を利用する母親の一人から「十分着られる子供服を小さな子供をもつ家庭に譲りたいが、どうすれば」という声を受けたのをきっかけに、「育児中のお母さんたちを支援できる取り組みの一つ」(同児童館)として企画された。
子育て中のお母さんたちが売り手として常駐するのが難しいことから、出品する衣料リストと値段を付けてもらい、職員が出品者ごとに品物に番号を記した値札をつけるなど販売方法を工夫。母親たちが会場を訪れなくても販売できる仕組みや子供衣類専門のフリーマーケットということもあって、昨年11月の初開催では母親たちの口コミで広がり、二千数百点が集まった。来場した母親たちは「成長して着られなくなった子供服は、今までもったいないと思いつつ処分していた。こうした企画は売るほうも買うほうも助かる」と好評を博し、数多くの来場者でにぎわった。
今回は17日午前9時―午後4時半で開催。乳幼児から小学生低学年ぐらいまでの衣類、玩具、小物など約1000点が出品される予定で、1点10円―500円で販売する。
同児童館では出品者も若干受け付けている。売り上げ金と売れ残った商品を17日か18日に受け取りに来場できる人。出品点数は一人20点で、汚れが少なく使えるもの。値段は500円まで出品者が付ける。場所代は一人100円。
問い合わせは、市中央児童館=電0235(24)4608=へ。
お母さんたちに大人気だった昨年の「ひろっぴあフリマ」
2006年(平成18年) 6月14日(水)付紙面より
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県は12日、庄内平野東縁断層帯(遊佐町―旧藤島町、長さ約38キロ)について、昨年4月の国の長期評価に基づいて実施した被害想定調査の結果を公表した。同断層帯全体が同時に活動し、最大想定規模マグニチュード(M)7・5の地震が発生した場合、庄内平野の広い範囲で震度6強以上の強い地震が想定され、最も被害が大きくなると推測される冬季早朝では「庄内地域で死者約890人、住家の全壊約1万600棟」といった調査内容となっている。
被害想定調査の震度分布によると、震源となる同断層帯に沿って想定最大震度7があり、遊佐町から酒田市、庄内町、三川町、鶴岡市にかけての断層帯の西側一体の広い範囲に震度6強が分布。震源から離れた最上地域の一部でも震度6弱の地震が予想され、県内の広い範囲で震度5強以上が想定されている。
人的・建物被害の想定は「冬季早朝」「冬季夕方」「夏季昼間」の3つのケースで行われ、このうち積雪による建物倒壊が多くなり、さらに在宅者が多い冬季早朝の被害が最も大きくなると想定。この冬季早朝で庄内では、死者886人、負傷者8727人、避難者3万1906人、建物全壊1万604棟、半壊2万845棟の想定結果となっている。
同断層帯の被害想定調査は、昨年4月に公表された国の地震調査会による長期評価で最大想定マグニチュードが7・5となり、県が阪神大震災を参考に1997年度に実施した被害調査の想定規模M7・2を上回ったため、今回、昨年2月に長期評価が公表された長井盆地西縁断層帯とともにあらためて調査を実施した。
97年度の庄内平野東縁断層帯の地震被害想定(冬季夜間)では、庄内地域の人的・建物被害は死者461人、負傷者5793人、建物全壊6783棟、半壊1万2506棟などだった。今回の調査は地震の想定規模が大きくなっているため、被害規模も膨らむ形となった。
県は今回の調査結果を受け、地域住民への説明会の開催やパンフレット配布などで防災意識の向上を図るとともに、総合支庁などによる耐震相談、耐震診断などを行い、建物の耐震化対策を進める。また、市町村に対しては地域防災計画の見直しなどを指導することにしており、併せて自社防災組織の育成、強化を図っていく。
国の地震調査会の長期評価によると、庄内平野東縁断層帯の地震発生確率は、全国の主要活断層の中では高いグループに分類されている。