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2006年(平成18年) 6月20日(火)付紙面より

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小鼓教室スタート 伝統的作法や礼節も学ぶ

 小学生を対象にした能楽体験教室が17日から鶴岡市の致道博物館御隠殿を会場に始まり、子供たちが伝統楽器の「小鼓(こつづみ)」のけいこに励んでいる。来月4日に同会場で開かれる演奏会「小鼓筒音(こつづみどうおと)くらべ」の中で、子供たちがプロの能楽師と一緒に演奏を発表し、けいこの成果を披露する。

 日本の伝統芸能に親しむ機会にと、伝統文化活性化国民協会事業の助成を受け、同博物館などで実行委員会を組織し初めて企画した。大倉流小鼓方十六世宗家・大倉源次郎氏の監修のもと、大倉流の能楽師たちが講師となり、発表会まで12回の教室が開かれる。教室では小鼓のけいことともに、伝統的な作法や礼節なども教える。

 教室には地元の小学生9人が参加。初日の17日は、「左手で持って右肩に乗せ右手で打つ」という小鼓の持ち方や、4種類ある音の打ち方など基本を習った後、実際に譜面を見ながら音を出してみた。

 能楽師の先生と対座した子供たちはちょっぴり緊張気味だったが、初めて触れる小鼓に興味津々。肩に乗った小鼓から「ポン」と音が出るたびに笑顔がこぼれた。先生に「掛け声も大きく、がんばって」とアドバイスを受けた子供たちは、先生に続いて「ヨオー、イヤー、イヤー」と元気に掛け声をかけながら小鼓を打ち、けいこに夢中になっていた。参加した朝暘四小1年の阿部紬さんは「音が出て楽しかったけど、重かった」と話していた。

 4日の「小鼓筒音くらべ」には、大倉源次郎氏と能楽笛方藤田流十一世家元の藤田六郎兵衛氏が出演。午後6時半から子供たちとの発表会、同7時半から演奏会が開かれる。また、致道博物館では来月9日まで生田コレクションの小鼓や黒川能の小鼓と能装束などを展示した「小鼓にみる蒔絵の美」が開かれている。演奏会と展示会の問い合わせは致道博物館=電0235(22)1199=へ。

能楽師の指導で伝統芸能の「小鼓」のけいこをする子供たち
能楽師の指導で伝統芸能の「小鼓」のけいこをする子供たち


2006年(平成18年) 6月20日(火)付紙面より

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鶴岡高専 日本技術者教育認定機構から認定 生産システム工学に高い評価

 鶴岡工業高等専門学校(横山正明校長)の教育プログラム(生産システム工学)がこのほど、日本技術者教育認定機構(JABEE、東京都港区)の認定を受け、17日に東京第一ホテル鶴岡で同プログラム修了証授与式が行われた。

 JABEEは、国際的に通用する工学教育の水準を確保するため、カリキュラム内容から教育手段や教育環境、教育達成度評価、教育改善など6つの基準を設定し、これをクリアした教育プログラムに対して「国際的な水準の工学教育である」と認定を与えている。

 鶴岡高専の教育プログラムは、機械工学、電気工学、制御情報工学、物質工学の4学科の4、5年生と、大学3、4年に相当する機械電気システム工学と物質工学の2専攻科を総合して一つのプログラムとするもの。プログラム名は「生産システム工学」で、JABEEの分野別要件は「工学(融合複合・新領域)」にあたる。

 生産システム工学の特徴は、機械系と電気・電子系、化学系の専門技術と基礎工学を融合させ、創造性と開発意欲に富む実践的技術者の養成を行うもの。同時に地球環境や異文化に対する知識と理解を深め、国際的に通用する能力の開発を目指す。

 同校では昨年度、JABEEに教育プログラムの認定を申請。昨年11月にJABEE審査員が同校を訪れて実地審査行い先月8日、正式に認定された。認定期間は05年4月から2年間で、県内の工学系高等教育機関では山形大学工学部化学科に続いて2件目。

 この日の授与式には、県内外の企業や国立大の大学院へ進んだ修了生18人のうち6人が出席し、それぞれ修了証を受け取った。横山校長があいさつで「今回、JABEEの認定を受けたことで、本校の教育方法やみなさんが修得した知識と技術が高いレベルにあることが証明された。苦労して修了証を受けたからには、周りの人たちに大いに宣伝してほしい」と激励。式後は祝賀会が開かれ、喜びを分かち合った。

「JABEE教育プログラム」の修了証が授与された
「JABEE教育プログラム」の修了証が授与された



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