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2006年(平成18年) 6月22日(木)付紙面より

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旧ダイエー酒田店の土地・建物 リフォーム会社に売却

 昨年8月に閉店した酒田市幸町二丁目のスーパー「ダイエー酒田店」の土地と建物が、市内の住宅リフォーム会社「相互リフォームサービス」(三浦志津子社長)に売却されていたことが20日、分かった。

 所有していたダイエー本社が同日、地元の報道機関などに公表した。同社広報室によると、今年1月に土地と建物の入札を行い、5月30日付で相互リフォームサービスに、入札に出ていたすべての土地と建物を売却した。落札額や使用目的について、同広報室では「当社では公表できない」としている。

 入札に出ていたのは、土地が1万2732平方メートル、建物が店舗(鉄筋コンクリート造り5階建て、延べ床面積1万6467平方メートル)、駐車場(鉄骨造り5階建て、延べ床面積5008平方メートル)の計2万1476平方メートル。

 相互リフォームサービスは、2002年から近くのジャスコ酒田店跡地の再開発を手掛けてきた「酒田駅前ビル」の初代社長、三浦克巳氏が社長を務める「相互住宅」の関連会社で、克巳氏が監査役になっている。酒田駅前ビルは資金繰りが難航して、再開発事業は暗しょうに乗り上げ、2004年12月に克巳氏が社長を退任。経営陣が刷新しても事業は進展せず、融資を続けてきた酒田信用金庫が今年3月に支援を打ち切り、負債約9億円を抱えて自己破産している。

 相互リフォームサービスは今年2月、ダイエーグループの百貨店「中合」が所有していた「パイレーツビル」(酒田市中町三丁目、旧清水屋)の土地と建物も購入している。
 同社では、ダイエー酒田店跡地の購入や使用目的について「責任者がいないのでコメントできない」としている。

 酒田市の中村護助役は「売却の事実は確認した。土地、建物の使い方に特にこれという規制のない区域だが、駅前にふさわしい活用を期待したい」、市商工港湾課でも「活用の計画を聞きながら、公共性の高い土地にふさわしい活用をお願いしていく」と話している。
          

酒田市内のリフォーム会社に土地、建物が売却された旧ダイエー酒田店
酒田市内のリフォーム会社に土地、建物が売却された旧ダイエー酒田店


2006年(平成18年) 6月22日(木)付紙面より

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第三セクターが発足 リサイクル産業センター 本年度は保管施設整備 酒田港

 酒田市と市内の企業の出資による新たな第三セクター「株式会社酒田港リサイクル産業センター」(加賀谷聡一社長)が設立され20日、設立記念式典がホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれた。リサイクルポート(静脈物流拠点港)酒田港を拠点に、循環型社会を形成するための多角的な事業を展開し、同港の利用促進を通じて地域の活性化を目指す会社。当面の中核事業として本年度は国土交通省の補助を受け、北港地区の臨海工場団地内に共同利用型のリサイクル資源の保管施設を整備する。

 国土交通省の本年度のリサイクルポートの拠点形成支援制度で補助対象に選ばれたのを機に、事業主体となる会社として、市内のリサイクル関連業者や海運会社など6社が発起人となって設立準備を進めてきた。同制度は昨年度に創設され、リサイクルポート推進に向け設備を整備する第三セクターに、事業費の3分の1を補助するもの。

 設立時の資本金は3200万円。内訳は発起人の6社で1700万円を出資し、残り1500万円のうち、酒田市が200万円、金融機関や建設会社、酒田商工会議所など12社(団体含む)が1200万円を出資した。

 取り組む主な事業は、▽廃棄物、再生資源の処理と販売▽リサイクル資源の保管施設の整備、運営▽リサイクルポートを通じた循環型社会形成に向けた啓発▽静脈物流推進のための調査、研究▽酒田港の港湾振興のための地域づくり、環境教育―など。

 当面の中核事業として整備するのは、木くず保管施設(広さ約900平方メートル、保管能力660トン)、汚染土壌保管施設(広さ同、保管能力2640トン)各1棟、汚染土壌貯留ピット(広さ約30平方メートル)2カ所。この秋にも着工し、来年3月までに完成の予定。総事業費は2億500万円を見込み、うち6600万円が国の補助。

 この日の記念式典には国土交通省港湾局環境整備計画室の谷川勇二廃棄物対策企画官、同省東北地方整備局の赤司淳也港湾空港部長、高橋節県庄内総合支庁長、地元選出県議、阿部寿一市長、市議らの来賓を含め、計約60人が出席した。

 加賀谷社長はあいさつで、「酒田の発展は港の発展から。静脈物流によって地域を活性化させるには、新しいビジネスモデルが必要と感じていた。地域活性化の起爆剤となるよう努力していく」と抱負を述べた。

 来賓あいさつの中で、ビデオでメッセージを寄せた加藤紘一衆院議員は「国際物流の中心としてにぎやかな港になって、山形、庄内の産業の火付け役になって」、谷川企画官は「単に補助金の受け皿としてでなく、これをきっかけに地域を発展させていこうという思いが込もった会社だと理解した。北東アジアを見据えた発展を」とそれぞれエールを送った。

記念式典で抱負を述べる加賀谷社長(壇上)
記念式典で抱負を述べる加賀谷社長(壇上)



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