2006年(平成18年) 6月3日(土)付紙面より
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県漁業協同組合が出荷を自主規制していた庄内浜の初夏の味覚・イワガキ漁が1日、鶴岡市の5カ所の漁港で始まった。
ノロウイルスによる食中毒発生の可能性を考慮し、県漁協は海水温が上がるまで出荷を自粛していた。試験採取の結果、鶴岡市の加茂、由良、豊浦、温海、鼠ケ関の5地区で安全性が確認されたため、漁にゴーサインが出た。
同市由良漁港にはこの日午前10時半すぎ、磯見舟でイワガキを採っている2人の漁師が帰港した。「やっとイワガキの季節が来た。今日は波が少し高いので苦労した」と言いながらも笑顔がはじけた。「1日1人50キロまでと申し合わせているので、割り当て分はこれで終わり」とイワガキがぎっしり詰まったかごを岸壁に置き、ナマコを採るため、沖へと再び舟を走らせていた。
県漁協によると、酒田地区と遊佐町の吹浦地区については、検査結果で陰性が出るのを待って漁が解禁される。数日中には出荷できる見通しという。
庄内浜の初夏の味覚・イワガキが初水揚げされた=鶴岡市由良漁港
2006年(平成18年) 6月3日(土)付紙面より
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韓国からの国際チャーター機が2日、庄内空港に到着した。同空港への韓国からのチャーター便就航は初めてで、一行は「庄内観光団ゴルフツアー」「庄内観光団」の両ツアーに参加した韓国からの旅行者合わせて172人。到着後、同空港ロビーで歓迎セレモニーが開かれた。
今回のチャーター便は、庄内ゴルフ倶楽部理事長で食肉大手・平田牧場の新田嘉一会長と、韓国の旅行会社・パナ旅行社の金亨民会長による懇談の中で企画が持ち上がり実現した。
両ツアーとも同日から2泊3日の日程。「―ゴルフツアー」一行144人は同倶楽部でラウンドするほか、酒田市内観光やショッピングを楽しむ。「―観光団」一行28人は、相馬樓や山居倉庫、羽黒山、王祇会館など庄内一円を観光して回る。
歓迎セレモニーは、国土交通省が推進している「ビジットジャパン」の一つとし庄内観光コンベンション協会が開催。県庄内総合支庁の高橋節支庁長が「深緑の中でのゴルフ、おいしい食べ物などを堪能してもらいたい」、新田会長が「誠心誠意サービスするので、引き続きよろしくお願いしたい」とそれぞれあいさつ。酒田舞娘が金会長に花束を贈ったほか、旅行客に御殿まりをプレゼントした。今回到着したチャーター機を利用し、庄内地方在住の146人が韓国を訪問する。
ゴルフバッグなど手にした韓国人旅行客が庄内空港に降り立った