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2006年(平成18年) 6月7日(水)付紙面より

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猫の“移住先”探しています 立ち退き控え協力呼び掛け

 野良猫の保護や里親探しなどに取り組んでいる愛猫家たちのグループ「Cat,s愛」(安野要子代表)が、数十匹の猫の移住先を探している。

 同グループは鶴岡市に住む主婦を中心に2003年1月に発足。現在の会員は約40人で、同市内の倉庫2階を借りて会員5人が主に保護した野良猫の世話をしている。現在も生後間もない子猫から成猫まで数十匹が、40平方メートルほどの空間で暮らしている。

 グループが発足して半年ほど、世話をする猫は10数匹だったが、捨て猫が一向に減らず処分に困った市民の持ち込みに加え、鶴岡市から捨て猫引き取りの要請もあった。

 会員たちはえさ代のほか去勢・避妊手術、伝染病予防のワクチン接種などさまざまな医療費用を会費や会員の持ち出し、フリーマーケットの収益金でまかなっているが、「財政は常に厳しい」(安野代表)という状況だ。

 現在の倉庫には03年8月に移ったが、持ち主の都合により今年8月いっぱいでの立ち退きを伝えられた。安野代表は「数十匹の猫を抱えて途方に暮れている。空いている一軒屋や倉庫、空き店舗などを貸してもらえたら」と訴える。また、「借りた部屋を金網で仕切ったりするが、できるだけ建物が傷まないように努力する」と話す。

 捨て猫が後を絶たない状況について会員たちは「猫の去勢・避妊しないことが最大の原因。『猫がかわいそうだから』と手術をせず、子供が生まれると処分に困って捨てる飼い主が多い。動物を飼うのなら責任を果たしてほしい」と口をそろえる。

 さらに安野代表は「全国でも野良猫を地域ぐるみで保護しようという動きが活発化しているのに、鶴岡は対応が遅れている。行政も協力や援助は一切ないのに、猫の引き取りを要求してくる」と不満をもらす。

 情報の提供などは安野代表=電0235(24)6535=まで。木、日曜日は午後6時以降に在宅している。ほかの曜日は午後5時―同6時半ごろに在宅している。

安野代表たちが世話をしている多くの猫たちが居場所を失おうとしている
安野代表たちが世話をしている多くの猫たちが居場所を失おうとしている


2006年(平成18年) 6月7日(水)付紙面より

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先人の「公益」振り返る 市民講座の内容冊子に 東北公益文科大学

 東北公益文科大は、庄内地方の先人の「公益」の足跡を紹介した小冊子「公益の源流、鶴岡を歩く。」を発刊した。昨秋に小松隆二学長が講師となり、鶴岡市内の公益にまつわる史跡などを巡った市民講座の内容をまとめたもの。庄内柿の普及に尽力した酒井調良(1848―1926)の功徳碑(馬場町)や学校給食発祥の地「大督寺」(家中新町)などを紹介し、地域を「公益」の視点から見つめ直している。

 講座は冊子と同タイトルで昨年9月、同大学と旧鶴岡市の主催で2回にわたって開かれ、それぞれ市民約30人が小松学長の案内で市内を回った。

 冊子は庄内開発協議会の助成で発刊。講座で訪ねた鶴岡公園や郊外の石碑や史跡などを写真付きで紹介した。取り上げたのは、漢詩人の土屋竹雨、酒井調良、発明家の斎藤外市、文学者の高山樗牛、女子教育者の伊藤鶴代、児童福祉の先駆者・五十嵐喜広、修身の教科書にも載った慈善家・鈴木今右衛門の各石碑や胸像、旧宅など約15カ所。

 小松学長はあとがきで「庄内には自らを超えて地域全体のこと、住民みんなのことを考えて活動した公益の足跡が満ちあふれている。誌上でもう一度、庄内の公益の足跡をたどり、先人たちが築いた公益について考える機会としていただきたい」としている。
 「公益の源流を歩く」講座は昨年10月に旧酒田市でも開かれ、今年9月には同市松山地区でも開催の予定。同大学では順次、同様の冊子にまとめていきたい考え。

 「公益の源流、鶴岡を歩く。」は文庫本大のオリジナルサイズ、24ページ。3000部制作。無料で配布している。問い合わせは同大学=電0234(41)1117=へ。

先人の「公益」の足跡を紹介した「公益の源流、鶴岡を歩く。」
先人の「公益」の足跡を紹介した「公益の源流、鶴岡を歩く。」



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