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2006年(平成18年) 7月13日(木)付紙面より

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庄内の農業を体験 アジアとアフリカ 技術者が鶴岡・酒田で民泊

 アジア・アフリカ地域の農業技術者たちが日本の農業技術を学ぶため、11―14日の4日間の日程で庄内地方に訪れている。農家に民泊しながら農作業様式などを研修している。

 来庄したのは独立行政法人国際協力機構(JAICA)の持続型営農機械化システムコース研修員で、エジプト、ガーナ、インドネシア、イラン、パキスタンなどの技術者11人。日本には1月末から約9カ月間滞在し、稲作や畑作に係わる自国の農業機械化向上プラン策定などに取り組んでいる。

 庄内での農家実習の受け入れ先は、山形県稲作経営者会議(井上馨会長)で鶴岡・酒田の8農家。研修員が1、2人ずつ各農家に民泊し、日本の農家の日常生活に触れながら、水田や畑、ハウスでの収穫や除草、防除管理、農業機械の使い方などを体験する。

 このうち鶴岡市矢馳の木村充さん方の「木村九郎右衛門農場」には、スリランカの農業工学技官シィービーさん(35)とモンゴルの農業工学技官ネルグイさん(40)が滞在。12日はハウスで栽培した枝豆の収穫と出荷作業、枝豆を販売する直売所の見学などを行い、収穫から販売までの一連の様子を学んだ。

 二人とも枝豆を見るのも初めてで、「日本でポピュラーな野菜なのか」など興味津々。木村さんに次々と質問していた。出荷作業では枝豆の葉を落として1キロ束にまとめる作業を手伝った。木村さんは「特に鶴岡の人たちは枝豆を良く食べる。茎に付いたままの新鮮なものを好んで買う」など、地域の食文化なども紹介していた。
 

収穫した枝豆の葉を落とす作業を体験するJAICAの研修員たち(中央と左)
収穫した枝豆の葉を落とす作業を体験するJAICAの研修員たち(中央と左)


2006年(平成18年) 7月13日(木)付紙面より

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国交省の事業「日本風景街道」 モデルルートに「六十里越」

 庄内と内陸を結ぶ最短路として明治中期まで利用された出羽の古道・六十里越街道が、国土交通省の事業「日本風景街道」(シーニック・バイウェイ・ジャパン)のモデルルートの一つに選ばれた。今月20日に風景街道戦略会議メンバーが鶴岡市の朝日地区を訪問し、同街道の視察や地元団体との懇談会などを行う。

 日本風景街道は、同省が全国各地の「街道」を対象に、地域資産の有効活用と活性化に参画・支援する事業。有識者による戦略会議を立ち上げ、昨年12月に第1回戦略会議が東京都内で開かれた。今年1月、地域への支援や制度のあり方の参考にしようとモデルルートの募集を開始し、全国から72団体が応募した。

 このうち、戦略会議メンバーが注目した33ルートの中に六十里越街道も名を連ねた。各ルートの発展に取り組む団体のプレゼンテーションが4月末に行われ、庄内と内陸の地元団体でつくる「六十里越街道」村山・庄内連携事業実行委員会がそれぞれの取り組みなどについて説明した。

 その後、戦略会議の中で、応募があった72の「道」すべてをモデルルートとして採択することが決まり、このうち注目を集めた33ルートの視察が優先的に行われることになった。

 戦略会議メンバーは20日に来庄する。鶴岡市朝日地区で六十里越街道の視察や懇談を通し、地元団体の街道振興への取り組み状況などを聞く。

 観光資源としての六十里越街道の可能性を探ろうと、朝日地区でトレッキングツアーやボランティアガイドの育成などに取り組むアルゴディア研究会(小関祐二会長)では、「モデルルートに選ばれたことで自治体を中心とした団体だけでなく民間レベルでの連携や、将来的な街道の活用を探るプランニングに良い影響を与えるなど、相乗効果が生まれるのでは」と期待を寄せる。

 その一方で、「六十里越街道は旧櫛引町の松根地区から内陸の西川町まで続く。トイレや標識の設置、インフォメーション施設など統一的な街道の環境整備のためには、国と県、市町、民間が一体となって取り組む必要がある。また、西川町の団体との連携のあり方や、地元住民の認識、盛り上がりなど課題は多い」と話した。

六十里越街道の名は次第に浸透し、仙台圏など県外からトレッキングに訪れる人も増えている
六十里越街道の名は次第に浸透し、仙台圏など県外からトレッキングに訪れる人も増えている



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