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2006年(平成18年) 7月18日(火)付紙面より

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ゆれる花梵天 祭り客群がる 出羽三山神社

 鶴岡市羽黒町の出羽三山神社の例大祭「花祭り」が15日、羽黒山頂で行われ、県内外から集まった大勢の祭り客が、ご利益があるとされる花梵天の「稲の花」を奪い合った。

 花祭りは松例祭(12月31日―1月1日)、八朔祭(8月31日―9月1日)とともに同神社3大祭りの一つ。稲が花を結ぶ時期に豊作を願うもので、稲穂をあしらった花梵天の先に飾られた造り物の花を家に飾ると、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全にご利益があるとされる。羽黒山のお膝元の手向地区では、家々の玄関先にも花が飾られる。

 この日は、小雨模様の中、大勢の祭り客が山頂の鏡池周辺に集まった。午後1時すぎ、神輿(みこし)などとともに、高さ6メートルほどある黄、赤、白の三つの花梵天が祭り客の前に登場。手向地区の若衆が花梵天を支えながら鏡池周辺を2周。花梵天が祭り客たちの頭上に傾くたびに、われ先にと手を伸ばして稲の花を奪い合い、色鮮やかな花梵天が瞬く間に丸裸になっていた。

 お目当ての花を手にした人もできなかった人も花に彩られた色鮮やかな祭りを楽しんでいた。

ゆれる花梵天からご利益がある稲の花を手に入れようと祭り客が群がった
ゆれる花梵天からご利益がある稲の花を手に入れようと祭り客が群がった


2006年(平成18年) 7月18日(火)付紙面より

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JRも応急工事に着手 鶴岡市小岩川土砂崩れ現場 完全復旧の見通し立たず

 鶴岡市小岩川の土砂崩れ現場で、JR東日本は16日夜、災害発生現場の応急工事に着手した。酒田河川国道事務所も17日、国道7号への土砂の流入を食い止めるための防護柵の設置工事に入った。両工事が終わり次第、羽越本線の運転再開、国道7号の全線開通となる見通しだが、天候と斜面の状況を見ながらの作業となるため工期は未定で、復旧の見通しは依然立っていない。

 JR新潟支社広報室によると、応急工事は16日午後8時半に始まった。工事用機械の搬入路の設置や線路に堆積した土砂の搬出、崩壊した斜面に残るコンクリート壁の撤去を終えた段階で、線路と斜面の間に防護柵を設置する。斜面を覆っているコンクリート壁は老朽化も進んでおり、崩壊による二次災害を警戒しながら進められる。

 線路を覆った土砂の堆積ははっきりしないが、かなりの量が斜面から流入しているのに加え、斜面の地盤状態を確認しながらの作業になるため、搬出にどの程度の日数がかかるかは不透明だ。作業は24時間態勢で行うものの、天候によっては中断することもあるという。土砂の撤去後に設置される線路防護柵の延長、高さなどは、作業の進行に合わせて検討する。

 JR新潟支社広報室では「安全が確認できた段階でないと、運転を再開できない」と、応急工事の工期、復旧の時期については明言を避けており、長期化は避けられない状況だ。

 酒田河川国道事務所の防護柵は、線路と国道7号の間に設置される。H鋼と呼ばれる鋼材を使い、延長は約70メートル、高さ4、5メートル。17日朝から設置に向けた準備作業を開始し、柵の設置工事は同日午後からになる見通し。同事務所では「掘ってみないと地盤の固さも分からないので、いつまでに作業が終わるとは言えない」としている。

 JR新潟支社は16日、不通区間となっていた新潟県村上―あつみ温泉間で、バスによる代行輸送を開始した。

 代行輸送は、特急いなほの運行に合わせ、上り7本、下り6本を村上―あつみ温泉間、村上―酒田間で上り1本、下り3本を運転している。このほか鼠ケ関―あつみ温泉間で、普通列車の到着に合わせてバスを運行し、高校生の通学の足は確保された。

鶴岡市小岩川の土砂崩れ現場でJRによる応急工事と酒田河川国道事務所の防護柵の設置工事がスタートした=17日午前
鶴岡市小岩川の土砂崩れ現場でJRによる応急工事と酒田河川国道事務所の防護柵の設置工事がスタートした=17日午前



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