2006年(平成18年) 7月4日(火)付紙面より
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創作ダンスのコンテスト「ゆざこいソーラン祭」が2日、遊佐町民体育館開かれ、町内外から出場した21団体の踊り手たちがエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げた。
町内のソーラン愛好者で組織する「遊(ゆ)め組」が、「札幌で行われているソーラン大会を地元でも開きたい」と実行委員会(那須正幸委員長)を結成、2004年から毎年この時期に開いている。今年から同町出身のニシン王・青山留吉翁(1836―1916年)の功績をたたえ、「青山留吉杯」と冠をつけての開催となった。
この日はあいにくの雨降りとなり、屋内会場の体育館で各団体が演舞を披露した。華やかな衣装とメークを施した踊り手たちは、「ソーラン節」や「よっちゃれ」のほか、オリジナル曲などに合わせ、独創的で息の合った演舞を次々と繰り広げ、来場者を魅了した。地元の幼児や小学生たちも練習の成果を発表。かわいらしい踊り手たちが元気に舞うたびに会場から一段と大きな声援が送られていた。
華やかな衣装とエネルギッシュな演舞が見物客を魅了した
2006年(平成18年) 7月4日(火)付紙面より
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「共創の文化・共創の地域?つながりあういのち」を大会テーマとした日本ボランティア学会(代表・栗原彬明治大文学部教授)の2006年度大会が1、2の両日、酒田市の東北公益文科大で開かれた。公開シンポジウムや分科会などを通じ、自然や人と共生するための「知」の掘り起こし、支え合う社会について考えた。
同学会は、全国の研究者や現場でボランティア活動にかかわっている市民が協働で、新たな学問体系として「ボランティア学」を構築しようと1999年に設立された。会員は約320人。毎年、全国持ち回りで年次大会を開いている。
今回は、同学会と東北公益文科大の教職員、地元のボランティア関係者たちによる実行委員会(委員長・呉尚浩東北公益文科大助教授)が主管して開いた。
初日の1日は、公益研修センター多目的ホールで、公益大の教養公開講座を兼ねた公開シンポジウムが行われた。「つながりあういのち?現代社会における“共生”へのまなざし」をテーマに、前たかはた共生塾長の星完治さん(高畠町)が基調講演した。この中で星さんは長年の有機農業への取り組みなどを紹介しながら、「住んでいる人々が自立と互助のソフトな共生社会を実現させたい。成熟社会を迎える中、額に汗して働き、労働の重みを感じる人たちが堂々と誇りをもって生きていける社会をつくるために、新しい田園文化社会を構築し発信していくことが大切」と話した。
続いて、呉助教授の司会で星さんと日本ボランティア学会の栗原代表、農家レストランやつづれ織の工房を営む長南光さん(鶴岡市)の3人がパネラーとなり意見を交わした。
また、2日は学会員らによる一般演題の発表、「共創のまちづくり」「ボランタリーアクションと地域再生」「いのちを伝えるアート」の3テーマの分科会が行われ、地元のボランティア関係者が事例を発表した。
シンポジウムなどを通じ、自然や人との共生について考えた