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荘内日報ニュース
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2006年（平成18年） 7月7日（金）付紙面より
ツイート海開き準備急ピッチ 庄内地方の各海水浴場 13日酒田市飛島トップ切る
庄内浜の13海水浴場が13日の酒田市飛島を皮切りに相次いでオープンする。海開きに向け、海水浴場では浜茶屋の建設も始まり、「夏全開」に向けた準備を進めている
。
庄内の海水浴場は、飛島に続いて14日に釜磯と西浜（遊佐町）、湯野浜、由良、三瀬、鼠ケ関（鶴岡市）の6カ所が海開きする。15日に宮海と十里塚、浜中あさり（酒田市）、16日に十里塚（遊佐町）と加茂（鶴岡市）がオープンし、19日の小波渡（鶴岡市）で13海水浴場が出そろう。
昨年は平年より11日遅く、過去3番目に遅い8月3日に梅雨明け。「短い夏」を反映し、海水浴客数も伸び悩んだ。県庄内総合支庁のまとめによると、昨シーズンの庄内浜の海水浴客数は前年を9万5700人下回る72万5700人。4年連続で100万人を割り込んだ。
レジャーの多様化などもあり、海水浴客数は低迷していることに加え、飲食物を持ち込むケースが増え、「経済効果」は以前より小さくなったとされる。しかし、入場者数が天候に左右されるという点は変わらず、関係者は早い梅雨明けと「猛暑到来」を待ち望んでいる。
また、開設期間中、各海水浴場ではスポーツイベントやフェスティバル、花火大会などのイベントを開くなどして、誘客へのてこ入れを図る。
湯野浜海水浴場で浜茶屋の設置作業が急ピッチで行われている
2006年（平成18年） 7月7日（金）付紙面より
ツイート「庄内映画村株式会社」が発足 新たなオープンセット整備
鶴岡市羽黒町松ケ岡に新たな時代劇のオープンセットを整備するなどし、時代劇映画の撮影誘致や観光誘客を進める「庄内映画村株式会社」の設立総会が5日、松ケ岡本陣で開かれ、事業概要などを決めた。
松ケ岡には、藤沢周平原作の映画「蝉しぐれ」の撮影に使用されたオープンセットがあり、観光スポットとして人気を集めている。鶴岡市羽黒庁舎観光商工室によると、昨年4月のオープンから今年3月末までに延べ約6万人が来場し、新たな観光スポットとして注目されている。
オープンセットは、農地の一時転用の期限が切れる今年9月までに取り壊す予定となっていたが、映画「蝉しぐれ」を手掛けた製作会社「セディックインターナショナル」（東京）が今年に入り、鶴岡市に松ケ岡で新たな時代劇映画の撮影をすることを打診。「蝉しぐれのオープンセットを撮影セットに組み入れたい」と申し出て、市からセディック側に移譲された。
並行して、映画「蝉しぐれ」のプロデューサーで、松ケ岡で新たに撮影予定の映画のプロデューサーも務める宇生雅明氏が、オープンセットを移設する隣接地に新たな「オープンセット2」を整備して映画撮影や観光客を誘致する「庄内映画村」の立ち上げを構想。庄内地域の企業や個人などに呼び掛けて会社設立準備を進めてきた。
この日の設立総会には約20人が出席。発起人を代表して宇生氏が設立趣旨、会社概要、事業計画などを説明、承認された。それによると、同社には観光、金融、サービスなどの各業種から35法人・個人が出資。資本金は1750万円とし、本店を松ケ岡開墾場三番蚕室に置くとした。代表取締役には宇生氏が就任した。
事業計画としては、セディックとの共同出資で、現オープンセット南側の隣接地約1・5ヘクタールに江戸時代の宿場町を再現したオープンセット2を整備するほか、ホームページを立ち上げてセットと映画の資料館を広くＰＲし観光誘客を図る。セット2は今月中旬から、新作映画のセット設置工事に入る。蝉しぐれセットも移築し全体で家屋30棟程度を予定する。
また、今後の予定としては、8月12日に蝉しぐれセットの引っ越しを兼ねた「侍コンサートパート4」を開催。同月下旬まで蝉しぐれセットの移築を終え、9月から一般公開を見込む。新作映画の撮影開始は10月中旬を予定する。就任あいさつで宇生氏は「映画の撮影を誘致するのが重要なポイント。庄内にある空き倉庫をスタジオセットとして使えないかという打診もありスタジオ貸しも計画したい。松ケ岡をスタートに庄内全体に活動を広げ、将来は庄内地域をハリウッドにしたい」と抱負を語った。
映画「蝉しぐれ」のオープンセットも移設し、時代劇映画の撮影誘致などを行う「庄内映画村」が設立された
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