2006年(平成18年) 7月8日(土)付紙面より
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鶴岡市と三川町の合併について協議する法定協議会「鶴岡地区合併協議会」の初協議が6日、鶴岡地域職業訓練センターで開かれ、三川町を廃止して鶴岡市に編入するなどの基本4項目が示された。今月31日に開催予定の次回協議から実質的な協議に入る。
同協議会の委員は、鶴岡市が12人、三川町が4人の計16人で構成。会長の富塚陽一市長は「三川町とは、庄内南部地区合併協議会で親しく協議してきた。実績を踏まえて意義のある協議をしていきたい」とあいさつ。運営規定や予算案、運営小委員会の設置要綱、事業計画など5件を決めた。
続いて、事務局から基本4項目、三川地域の市議の定数などの案が示され、次回以降に協議することを了承した。基本4項目では、合併方式は三川町の編入、市の名称は「鶴岡市」、事務所の位置は現鶴岡市役所とし、合併期日は今後協議して決めることを説明。また、議員定数は合併特例法による定数特例を適用し、三川地域を「2」とすることが示された。
三川町は、庄内南部旧7市町村による合併協定書に調印したが、町議会の議案否決で離脱。議会をリコールし、鶴岡市との合併を目指してきた。
協議会後、阿部誠町長は「鶴岡市の寛大な受け入れによって協議会がスタートできた。各地域がもっている特性を発揮できるよう、町の課題も示しながら話し合えれば。町民や議会に協議内容を丁寧に伝えていきたい」と話した。
鶴岡市と三川町の鶴岡地区合併協議会がスタート
2006年(平成18年) 7月8日(土)付紙面より
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イチゴとメロンのオリジナル品種評価会が6日、酒田市浜中の県庄内総合支庁産地研究室で開かれ、庄内の農業関係者が同研究室で育てられてきた「新品種候補」の可能性を探った。
国内産イチゴの端境期にあたる6月から10月までは、ケーキや菓子などの需要期でありながら米国を中心とした外国産が市場を席巻。国内ではこの時期に出荷する「四季成(しきなり)」と呼ばれるイチゴの品種開発に各産地が取り組み、「眠れる100億円市場」をめぐる戦いが激化している。
一方、メロンについては県内の主力産地である庄内のメロンは近年、価格が低迷。「夕張メロン」のように県独自のオリジナルブランドを求める声が上がっている。
同研究室は、砂丘地を中心とした庄内の主力農産物のてこ入れを図るため、イチゴとメロンの新品種の育成に乗り出した。四季成イチゴはこれまで15系統が選抜された。メロンは1998年に育種事業が中止されたが、種子が保存されていた3系統について調査する。
品種評価会は、調査活動の一環で同研究室が企画した。庄内の自治体や農協など農業団体、県の関係者25人余りが参加。イチゴの栽培ほ場を見学した後、イチゴ2系統、メロン3系統について試食しながら評価した。
このうちイチゴについては、県内外で出回っているものを含む既存の4品種と本県のオリジナル品種候補2系統について試食した。参加者は、香りをかいだりしながらイチゴを味わった後、意見交換した。
出席者からは「甘いケーキと一緒に食べるのだから酸味が多い方がいい」と酸味を重要視すべきとの意見が多かった。試食した一人は「食味はいいと思うが、生産性との兼ね合いも考えなければ」と今後に向けた課題も指摘していた。
イチゴの新品種候補を関係者が試食した