2006年(平成18年) 8月12日(土)付紙面より
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人類史上、最大の悲劇といわれるナチによるホロコースト(大量虐殺)の歴史的事実を伝える巡回展「勇気の証言―アンネ・フランクとホロコースト」が11日、庄内町の庄内たがわ農協新余目基幹支所2階(旧・梵天ホール)で始まった。初日から大勢の町民らが訪れ、写真パネルや、強制収容所の囚人服などの物品に見入っている。
この展示は、米国の人権擁護団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が、同国の主要都市をはじめ、ロシア、フランス、英国など計20カ国で開催した巡回展「忘れない勇気」の日本版。同団体と創価大学(東京都)、創価学会平和委員会が開催市町村とともに「ホロコースト展巡回展運営委員会」を組織し実施している。1994年に東京都庁で初めて開いて以来、庄内町は68カ所目。
今回は、約200枚に及ぶ写真パネルを「勇気の証言」「アンネ・フランクとその時代」の2コーナーに分け展示。このうち「勇気の証言」コーナーでは、ナチによって計画的に実行されたユダヤ人虐殺の歴史を年代を追って紹介している。また、強制収容所の囚人服や犠牲者の遺品、アンネと姉・マルゴットが米国の文通友達にあてた直筆書簡(レプリカ)など貴重な物品も公開している。
一方、会場の一角には庄内町国際交流協会の活動を紹介するコーナーも設置している。入場無料。展示は17日午後4時まで。
ホロコーストの歴史的事実を伝える巡回展
2006年(平成18年) 8月12日(土)付紙面より
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鶴岡の夏の夜空を彩る第16回赤川花火大会が10日、鶴岡市赤川河川敷で繰り広げられ、訪れた大勢の観客が次々と打ち上げられる色鮮やかな花火に酔いしれた。
全国トップクラスの花火師たちが自慢の花火を競い合う競技会や音楽と花火の融合が全国的に高い評価を得ている大会。今年のテーマは、昨年10月に市町村合併した新鶴岡の文化、自然、市民の交流など様々な調和への願いを込め「ハーモニー」。
花火師たちが割物花火とデザイン花火を披露する「全国デザイン花火競技会」と、音楽に合わせて幅200メートルで打ち上げ全国的にも珍しい「エレクトリックミュージカルワイド花火競技会」を中心に、市民募金をもとにした市民花火や鶴岡JC創立40周年記念事業花火など1万3000発が次々と打ち上げられた。
軽快な音楽とともに無数の花火が幅広に打ち上げられ、夜空を色鮮やかに染め上げた。観客たちは壮大なスケールで繰り広げられた花火の祭典を堪能していた。
壮大なスケールで観衆を魅了した赤川花火大会