2006年(平成18年) 8月5日(土)付紙面より
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県内の高校生42人が3日、古代布しな織の里・鶴岡市関川地区で、しな織の作業体験を行い、地域の伝統文化に触れながら地域住民と交流した。
鶴岡市温海地域を会場に2、3の両日に開催された国際ロータリー第2800地区のインターアクト年次大会の一環。
大会は温海ロータリークラブをスポンサークラブ、鶴岡中央高校温海校をホスト校に、「スローライフ?地域のなかで緩急自在に生きる」のテーマで開かれた。
県内各地からインターアクトクラブ加盟の高校生42人とロータリークラブメンバー、引率教員など計約80人が参加。初日は古代布しな織りについての講演、鼠ケ関海水浴場でのキャンプファイアーや交流会。2日目はマリンパークねずがせき周辺の清掃ボランティアと、しな織の里・関川地区で作業体験を行った。
このうち作業体験では、しな織りセンターでコースター作りに挑戦。また、集落内を巡りながら、シナの皮を木灰で煮る「しな煮」や煮た皮を集落内の清流で洗う「しなこき」を見学したり、しなの皮を糸状する「しなうみ・しなより」を民家で体験した。
高校生たちは、初めて触れるしなの糸の感触に興味深々。糸のより方など、昔ながらの手作業を地域住民に教えてもらいながら楽しく交流。山間部の集落で脈々と受け継がれている生活の一端に触れていた。
しな織の里・関川地区の民家で、しなの糸によりをかける作業を体験する高校生
2006年(平成18年) 8月5日(土)付紙面より
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鶴岡市は、新市発足に伴い、制定作業を進めている新しい「市民憲章」と「市の花」「市の木」に関し、このほど作成された草案について、市民から広く意見を募集している。
新しい市民憲章や木、花は、合併前の旧市町村それぞれで制定されていた憲章、木、花を尊重しながら、新市を象徴するとともに市民の一体感の醸成を図るものとして制定する。制定作業は、住民組織の代表や地域の歴史・文化に詳しい市民などをメンバーとした「新市民憲章制定委員会」で進めている。
制定委員会で作成された憲章の草案では、前文に「出羽の山なみと日本海に抱かれ、歴史と文化を築いてきた、いのち輝くまち鶴岡。わたくしたちは、このふるさとを愛し、ちからを合わせて、希望に満ちた未来をひらきます」を掲げ、新市の基本理念とした「出羽庄内に多様性が生き 新しい時代のいのち輝く 希望のまち」をより具体的な言葉を使って表現している。
続いての基本的な行動目標や行動指針については、▽自然を尊び、環境をととのえ、美しいまちにしましょう▽心も体も健やかに、安全な、命はぐくむまちにしましょう―など、住民に共通する日常行動を5つの分野で示している。
一方、新しい「市の木」「市の花」については、候補として挙げた旧6市町村制定の木と花の中から選んでもらう方法とし、候補以外の案も募る。
市広報8月1日号で、2ページにわたり市民憲章や市の木、市の花の制定についての基本的な考えを紹介するとともに、はがき付きのチラシを同封し、市民から意見を聴取する。制定委員会では市民から寄せられた意見を基に最終案を作成する。
意見ははがきのほか、ファクスやEメールでも受け付けている。締め切りは今月15日まで。
問い合わせは、市民憲章は市民生活課=電0235(25)2111内線121、市の木・市の花は総務課=同内線313=、ファクスともに=同(24)9071=へ。Eメールはkihana@city.tsuruoka.yamagata.jp