2007年(平成19年) 5月4日(金)付紙面より
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日本高校野球連盟(脇村春夫会長)が実施したスポーツ特待制度実態調査に関して、鶴岡東と羽黒の両校は2日、自校の制度が日本学生野球憲章に抵触すると判断し、県高校野球連盟(高橋健二会長)に申告した。羽黒は春季東北地区高校野球県大会への出場を決めているが、辞退する方針。庄内の申告校は酒田南と合わせ、3校となった。
鶴岡東の福井孝重副校長によると、同校が実施している特待生制度はスポーツや野球部に限ったものではなく、成績優秀、品行方正などの面も対象にしているが、県高野連と相談の結果、「生徒たちのために疑わしいものは是正し、制度のあり方を再検討していく」として申告を決めたという。
該当する選手数については明言を避けたが、対象外の選手だけで県大会へ出場する。野球部部長の交代に関しては未定。
一方、羽黒の島貫洋一副校長によると、同校の育英奨学生制度はスポーツ特待生や野球部員に限るものではないが「運用の仕方に反省する面もある。生徒の将来に配慮するとともに、高野連の意思を尊重したい」として申告を決めたという。
該当するのは硬式野球部が32人、軟式野球部が13人。硬式部はすでに県大会出場を決めているが辞退することにし、野球部長を交代する。軟式部は今月31日まで対外試合を自粛する方針。
羽黒の県大会出場辞退により、春季東北地区高校野球県大会田川地区予選は、鶴岡東を第1代表とする。また、3、4の両日に2次予選を組み合わせ通りに実施し、2次予選1位を第2代表、同2位を第3代表とする。