2007年(平成19年) 5月11日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町の月山高原牧場で10日、牛の放牧が行われ、月山の雄大な景色が広がる牧草地に牛たちが放された。
標高300―400メートルの月山ろくに位置する同牧場は広さ約100ヘクタール。毎年、5月中旬から10月下旬まで、庄内地方の畜産農家から預かった牛や羊を放牧している。
今シーズンは遊佐、酒田、鶴岡、三川の4市町の約50戸の畜産農家から和牛144頭、乳牛20頭、親子24頭の計188頭を受け入れ。関係者によると一昨年と昨年は大雪の影響で1週間ほど放牧が遅れたが、今シーズンは牧草の生育が良好で平年通りの放牧となった。
この日は親子牛を除く164頭を放牧。トラックで運ばれてきた牛たちは、体重や体高の測定を受けた後、次々と緑色のじゅうたんへ放された。
残雪の月山の雄大な景色が広がる牧草地に散った牛たちは時折、「モウー」と気持ち良さそうに鳴き声を上げながら、ゆったりと草をはんでいた。来月には羊が放される。
「やっぱり外は気持ちいいよ」。牧場でゆったりと過ごす牛たち