2007年(平成19年) 5月16日(水)付紙面より
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鶴岡市羽黒山の磐梯朝日国立公園・二夜(ふたよ)の池周辺の遊歩道がバリアフリー対応の自然観察路「羽黒自然の小径(こみち)」として改良整備され、14日に市内の福祉施設の利用者による歩き初めが行われた。 休暇村羽黒や月山ビジターセンターに近隣する二夜の池周辺は野鳥や植物、水生生物の宝庫で、気軽に自然観察を楽しむことができるスポット。
体の不自由な人でも安心して自然散策ができるようにと、環境省が昨秋までに1・5キロの遊歩道のうち水辺付近の約770メートルを改良整備。階段や段差をなくし、車いすでも通行できるように湿地に架かる橋の幅を広げた。景観に配慮し水路などには自然部材を使い、舗装は浸水性コンクリートに立谷沢川の川石を敷き詰め、平たんで滑りにくい路面にした。また、夜間の散策も楽しんでもらおうと、遊歩道の所々に周辺に生息する動物の足跡や星座を夜光材でペイントした。事業費は約4120万円。
この日は同市のコミュニティ・ケアセンター「よつばの里」の利用者約30人が訪れ、テープカットなどを行った後、さっそく整備された遊歩道を散策。野鳥のさえずりに耳を傾けたり、新緑の水辺を満喫した。利用者の一人は「気持ち良かった。車いすを押すのも楽だった」と喜んでいた。
バリアフリー対応に整備された「羽黒自然の小径」を歩き初め