2007年(平成19年) 5月18日(金)付紙面より
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16日午後9時45分ごろ、三川町東沼、農業、大滝慶一さん(59)方から出火、木造一部2階建ての住宅約300平方メートルを全焼し、約3時間15分後に鎮火した。焼け跡から4人の遺体が見つかった。火災発生後、慶一さんの父で無職、慶吾さん(78)、母で無職、朝美さん(80)、二男で農業、賢範さん(29)、賢範さんの長女で生後1カ月の日奏子(ひなこ)ちゃんの行方が分からなくなっており、鶴岡署では遺体がこの4人の可能性が高いとみて、身元の確認を急いでいる。
同署の調べによると大滝さん方は4世代8人家族。近所の住人が火災に気付き119番通報した。16日午後11時15分ごろ、階段の踊り場で賢範さんとみられる大人の遺体が見つかり、約20分後に近くで赤ちゃんの遺体が発見された。また17日午前零時50分すぎには1階のトイレ内で慶吾さんと朝美さんとみられる大人2人の遺体が発見された。
また、賢範さんの妻の亜矢子さん(32)が背中にやけどを負うなどして鶴岡市立荘内病院へ運ばれた。慶一さんと妻(55)、同居している慶一さんの三男(24)にけがはなかった。
同署では17日午前9時前から実況見分を行い、出火原因などについて調べている。居間や座敷があった住宅1階西側の焼損が激しく、同署で火元の可能性があるとみている。
また、18日に4人の遺体を司法解剖し、死因などを調べる予定。
現場は三川町内の田園地帯を縦断している国道7号三川バイパスの1・8キロ西側の農村集落。火災当時は強い東風が吹いていたが、隣家などへの延焼はなかった。