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2007年(平成19年) 5月18日(金)付紙面より

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県議会議長に阿部信矢氏 「県民の信頼得られる議会」強調

 県議会の改選後初議会となる臨時会は16日午後に開会し、本会議を開いて会期を22日までの7日間と決めた後、正副議長選を行った。投票の結果、議長に最大会派・自民党の阿部信矢氏(60)=鶴岡市区、5期目=、副議長に同党の野川政文氏(53)=東根市区、4期目=が選出された。庄内選出議員の議長就任は松浦安雄氏(旧東田川郡区、2003―05年)に次いで6人目。また、同日の本会議では、飲酒運転で摘発された村山隆議員(東村山郡区)に対する辞職勧告決議案が提出され、全会一致で可決した。県議会で議員の辞職勧告決議案が可決されたのは初めて。

 正副議長選は、総定数44人による単記無記名投票で行われた。議長選では、阿部氏が36票、共産党の笹山一夫氏(鶴岡市区)が2票、無効が6票だった。副議長選は野川氏が30票、県民クラブの広谷五郎左エ門氏(山形市区)が6票、県政・公明クラブの土田広志氏(酒田市・飽海郡区)が6票、共産党の渡辺ゆり子氏(山形市区)が2票だった。阿部氏には、所属する自民の30人と第2会派の県民クラブの6人が投票した。

 本会議場で阿部氏は「県議会は、もとより県民の負託を受け、県民の信頼を得ることが最重要だと考えている。県議会が県民の信頼を一層得られるよう、精いっぱい取り組んでいく」と就任のあいさつをした。

 県議会の第27代議長に就任した阿部氏は、新副議長の野川氏とともに、本会議後に記者会見した。阿部議長は「県政の課題は山積している。行政と同じように議会も改革が重要と認識する。これまでの改革を基礎に、時代に即応した議会改革をどのように進めればよいかを考えていきたい」と述べ、前議長からの申し送りとなっている政務調査費のあり方の検討については「県民が求めているのは透明性。議会内に各会派の代表者などで組織する委員会を早急に設け、より良い方法を考えたい」と語った。

 齋藤県政に対しては、「行政と県民が痛みを分かち合うという考えで行財政改革を進めている。改革は必要で評価するが、『聖域なし』という考え方には異論がある。農業や教育などに傾斜的な予算配分があってもいいのではないか」と指摘した。

 阿部氏は1991年4月の県議選(旧鶴岡市・西田川郡区)で初当選。県議会の建設、農林水産の両常任委員長、予算特別委員長、議会運営委員長、副議長(2004年3月―05年3月)、自民党県連の政調会長、総務会長などを歴任した。

 一方、今月2日未明に山形市内で飲酒運転で摘発された村山議員に対する辞職勧告決議案は、議会運営委員会に代わる世話人会の正副座長が提出者となった発議で本会議に追加上程。関係議員となる村山氏の退席の後に採決を行い、全会一致で原案通り可決した。

 決議は、県議会が昨年9月定例会で飲酒運転撲滅決議を行い、県民一丸となって事故防止に取り組んでいるさなかの出来事と強調。そのうえで、村山議員の行為は「県議会への信頼を著しく失墜させるものだ」と指摘し、「自らの社会的、道義的責任を痛感し、速やかに県議を辞職することを強く求める」とした。決議に法的拘束力はない。

 全会一致による辞職勧告決議の可決について、本会議終了後、村山議員は報道陣に対し、「大変厳しい判断をいただいた。重く受け止めている」と述べ、自らの進退については「(臨時会最終日の)22日までに議会に報告したい。時間をいただき自分なりに考え、判断したい」と語った。
          

県議会議長に選出され、本会議場で就任あいさつをする阿部信矢氏
県議会議長に選出され、本会議場で就任あいさつをする阿部信矢氏



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