2007年(平成19年) 5月19日(土)付紙面より
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鶴岡市泉町の無量光苑釈迦堂(風間家旧別邸・国登録有形文化財)の庭園で、ツツジが咲き始めた。白くかれんな姿が観光客などの目を引いている。
釈迦堂は1910年に風間家別邸として建築され、43年ごろまで関係者の集会や接待の場として使われた。庭園は90年ほど前に風間家7代当主の幸右衛門氏が、自然風景の描写を巧みに取り入れて造園した。約2300平方メートルの広い土地に芝生が敷かれ、中央付近に池、その奥に山を築き庭木や岩、雪見灯篭(とうろう)を配し、静かな風情を漂わせている。
庭木には松や数種類の桜、ツバキ、紅葉などが植えられている。ツツジは明治時代から毎年この時期に花を咲かせる“長寿”で、満開になると池を取り囲むように見事に咲き渡る。
16日は仙台市・上杉山中学校の2年生が野外活動で釈迦堂を訪問し、歴史などを学んだ後、庭園でツツジに見入っていた。日当たりの良い東側の植え込みがほぼ満開で、白やわずかに紫がかった花を咲かせていた。今月20日ごろにかけ周辺のツツジも満開を迎えるという。
ツツジがかれんに花を咲かせ始め、来場者の目を引いている