2008年(平成20年) 1月6日(日)付紙面より
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庄内地方の台所を預かる三川町の公設庄内青果物地方卸売市場で5日、初競りが行われ、活気あふれる競り声が場内に飛び交った。
競りの開始を前に午前7時半から市場関係者ら約40人が参加して初市行事が行われた。市場を運営する庄内広域行政組合理事長の富塚陽一鶴岡市長が「農政改革や原油高騰など農業、青果物市場を取り巻く環境は厳しいが、消費者に安心で安全な青果物を提供し、信頼される市場として頑張ってほしい」とあいさつ。同副理事長の原田眞樹庄内町長の発声で3本締めを行い、今年1年の市場の発展を願った。
先月30日以来の競りとなった5日は、関東や東海地方からイチゴ、ミカンといった果物、九州地方からインゲン、ピーマンなどの野菜、地場産ではシイタケやウルイ、大根、ハウス栽培のイチゴなどが入荷。午前8時5分すぎ、鐘を合図に初競りが始まった。卸売業者が品物を示しながら威勢の良い競り声を発し、青果店などの買受人が次々と競り落としていた。
丸果庄内青果の福田敏紀専務によると、残留農薬のポジティブリスト導入による輸入青果の減少が国産に追い風となっている一方、ハウス野菜は原油高の影響から高値傾向にあるという。
威勢の良い声が響き渡った初競り