2008年(平成20年) 1月10日(木)付紙面より
ツイート
酒田市平田地域の特産品「平田赤ねぎ」を使った加工品「赤ねぎROSSO(ロッソ)」の本格生産が始まった。独特の辛味と甘味を生かした万能調味料で、刺し身や焼いた肉などに添えるだけで素材のおいしさを際立たせ、高級感ある一品料理に変えてしまうという。
平田赤ねぎ生産組合(後藤博組合長)が昨シーズンに試作したもの。鶴岡市のレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが考案し、パッケージのラベルデザインは同市出身の絵本作家、土田義晴さんが担当した。
生だと辛く、火を通すと甘みが際立つ赤ねぎの特徴を引き出すため、同ねぎとワインビネガー(酢)、塩を原料にしたシンプルな調味料。刺し身とあえてカルパッチョ風にしたり、焼いた肉、生ハムなどに絡めるだけで、普段とは一味違う一品料理に仕上がるという。
昨年11月半ばから、原料の赤ねぎ約10キロから瓶詰約80本ずつ、これまで計3回で約300本を生産。平田地域の入浴施設「悠々の杜温泉アイアイひらた」、アル・ケッチァーノの姉妹店「イル・ケッチァーノ」などに置いたところ、一定の引き合いがあり、少しずつ固定客を増やしているという。
市平田総合支所産業課では「値段が比較的高く、賞味期間が20日間で大量の作り置きが難しいという課題もあるが、味や品質には自信がある。赤ねぎの規格外品の活用という面で期待されており、インターネットなどを使って販売を拡大していければ」としている。
今後、売れ行きを見ながら3月ごろまで順次、生産していく方針。130グラム入りで価格は840円(消費税込み)。問い合わせはJA庄内みどり酒田園芸センター北部選果場=電0234(28)2738=へ。
本格生産が始まった「赤ねぎROSSO」