2008年(平成20年) 1月10日(木)付紙面より
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鶴岡市羽黒町の出羽三山神社社務所で8日、恒例の「新春かるた会」が開かれ、羽黒第一小学校(渡部登美雄校長、児童67人)の全校児童が熱戦を繰り広げた。
子供たちに郷土愛を深めてもらおうと同神社と同校が行っている新春の伝統行事。今年で61回目を迎えた。児童たちは正月休みの間、自宅のほか地域ごとに集まって練習を重ねるのが習わしとなっている。
庄内地方の歴史や先人たちの偉業、名所旧跡などを盛り込んだ「荘内郷土かるた」と、2代前の校長が作成した「出羽三山かるた」を使って、学年別の15班に分かれて班ごとの個人賞と学区内の10地域対抗で競い合った。
山伏姿の教員や同神社の巫女(みこ)たちが見守る中、熱戦がスタート。「月が出た出た 月山の上に きょうは名月 だだちゃ豆」「山は鳥海 心字の雪が 夏もしろじろ 目にしみる」「年にいちどの大山祭 犬の出るのが珍しい」などと読み上げられると、児童たちは真剣な表情で畳の上の札に集中し、「はいっ」と声を上げるとともに素早く手を伸ばしていた。
正月休み中に練習した成果を発揮し、素早く札に手を伸ばした