2008年(平成20年) 1月15日(火)付紙面より
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「成人の日」の14日に合わせて13、14の両日、酒田、遊佐、鶴岡の3市町でそれぞれ成人式が行われた。振り袖やスーツなど晴れ着姿の新成人たちが式典に参加し、大人としての自覚と誓いを新たにした。
【鶴岡市】
成人式は14日、市文化会館で開かれた。鶴岡地域の新成人1073人が対象で、式典には約770人が出席した。
式辞で富塚陽一市長は「成人として社会のために役立ち、頼られる人間となってほしい。これからの未来に向けて限りない能力を発揮し、充実感ある日々を送ることを期待する」とはなむけの言葉を贈った。
新成人を代表して本間春香さん(鶴岡市西郷、大学生)のリードで市民憲章を唱和。続いて柿崎裕亮さん(同市大西町、会社員)が「これまで多くの方々に支えられ、生きてこられた。今日の日を人生の節目とし、これからは人と人とのつながりを大切に社会貢献できる大人として一歩一歩着実に歩んでいきたい」と誓いの言葉を述べた。
式典に先立ち、鶴岡土曜会混声合唱団による記念演奏が行われ、「翼をください」「大地讃頌」の2曲をプレゼントした。
新成人たちは、男性がスーツや紋付きはかま姿、女性のほとんどは振り袖姿で出席。友人たちとの再会を喜び合い、ロビーなどでは笑顔で記念写真を撮り合う風景が見られた。また、式典は私語でざわつく場面もあったが和やかに行われた。
【酒田市】
新成人は男性714人、女性663人の計1377人。13日に希望ホールで行われた式典には男性524人、女性500人の合わせて1024人が出席した。
式典では、新成人の中学校時代の担任や教科を持っていた教師ら39人が、かつての教え子にお祝いと激励のメッセージをビデオで贈った。新成人による実行委員会(村岡昇委員長)が収録したもので、懐かしい顔が登場すると新成人たちは笑顔になり、歓声と拍手が起こった。
続いて佐々木良成市教育委員長が「今日を人生の節目としてあらためて自分を見つめ直し、将来の自分に思いをめぐらす機会にしてほしい」と主催者あいさつ。来賓として阿部寿一市長が「目的、夢、希望を定めたうえで、社会人としての自覚を持ち、たった一度の人生を格好よく生きてほしい」と祝辞を述べた。
ともに実行委員の秋葉智康さんと丸藤あい子さんが成人になった所感を語り、丸藤さんは「今朝、振り袖に袖を通したときの気持ちを忘れず、新たな決意で生きていく」と話した。
最後に実行委員13人全員が登壇。村岡委員長が「胸を張って『成人です』と言えるように頑張ろう」と呼び掛けた。
【遊佐町】
13日に町中央公民館で行われた式典には男性80人、女性87人の計167人が出席した。国歌斉唱に続いて小野寺喜一郎町長が式辞。成人証書の授与などに続き、新成人を代表して小西敏和さん(吹浦)が謝辞を述べた。
全員で記念写真を撮った後、近くのパレス舞鶴に移動。「Оur Territory Yuza?純水 すっきり はたち」と銘打った新成人による実行委員会主催のパーティーを開いた。渋谷浩介委員長(遊佐)のあいさつに続き、お互いの成人を祝って乾杯。その後はおしゃべりや食事、ビンゴ大会などを楽しんだ。
記念写真を撮り合うなど再会を喜ぶ笑顔があふれた鶴岡市の成人式